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夏だ!読書だ!国立科学博物館が読書感想文や自宅学習にピッタリの”かはく”研究者執筆図書6作品を一挙紹介!

国立科学博物館が"かはく"研究者執筆図書6作品を一挙紹介!

国立科学博物館が”かはく”研究者執筆図書6作品を一挙紹介!

国立科学博物館は、引き続き行動が制限される夏休み期間を過ごす、小学生・中学生・高校生の皆さんに、同館研究員執筆の図書「6作品」を一挙に紹介します。

どれも、夏休みの読書感想文や自宅学習、おうち時間の読書にピッタリの作品です。そして本企画限定で、著者である同館研究員から読者の皆さんへ向けた「メッセージ」を初公開します。本選びの参考に、ご活用ください。

 
今年の夏は、読めば読むほど「科博に行くのがもっと楽しみになる!」「もっと学びたくなる!」「研究者になった気分になる!」、そんな自然科学の知識満載の図書をこの夏、ご自宅で堪能してみてはいかがでしょうか?

 

夏休みは、おうちで読書を楽しもう!

今回、夏休みの読書感想文やおうち時間におススメする作品として、”かはく”研究者が執筆した6作品を紹介します。

研究者になるまでの道のりや研究者の活動現場の様子、取り組んでいる研究内容の紹介など、普段紹介される機会があまりなかった「かはく研究者の裏話」がつづられています。

 
また、本企画オリジナル【著者からのメッセージ】は、POPデータとしてダウンロードできます。プリントアウトして、ご利用ください。

★高画質版(29.6MB):https://www.kahaku.go.jp/news/2021/07book/kahaku-book_pop(Large).pdf

★縮小版(818KB):https://www.kahaku.go.jp/news/2021/07book/kahaku-book_pop.pdf

 

海獣学者の汗まみれなリアルな現場『海獣学者、クジラを解剖する。(山と溪谷社)』

 
【著者からのメッセージ】

 
【書籍情報】

海獣学者、クジラを解剖する。~海の哺乳類の死体が教えてくれること

電話1本で海岸へ出動、クジラを載せた車がパンク、帰りの温泉施設で異臭騒ぎーー。
日本一クジラを解剖してきた研究者が、七転八倒の毎日とともに海の哺乳類の生態を紹介する科学エッセイ。

「田島さん、クジラが打ち上がったよ」電話1本で海岸へ出動!
解剖は体力&スピード勝負、クジラを載せたクレーン車がパンク、
帰りの温泉施設で異臭騒ぎ、巨大な骨格標本ができるまで――。

海の哺乳類の知られざる生態に迫るなか、人間が海洋環境に与える影響も見えてきた。
日本一クジラを解剖してきた研究者が、七転八倒の毎日とともに綴る科学エッセイ。

哺乳類である彼らはなぜ、陸を捨てて海を選んだのだろう。
海での暮らしに適応するために、どんなふうに進化していったのだろう。
そして、なぜ海岸に打ち上がるのだろう。
それが知りたくて、一つ一つの死体から聞こえる声に日々耳を澄ます。
(はじめに より)

【著者プロフィール】

田島木綿子(たじま・ゆうこ)さん
国立科学博物館 動物研究部 脊椎動物研究グループ研究主幹。獣医。日本獣医畜産大学獣医学科卒業後、東京大学大学院農学生命科学研究科獣医学専攻にて博士課程修了。大学院での特定研究員を経て2005年、テキサス大学および、カリフォルニアのMarine mammals centerにて病理学を学び、2006年から国立科学博物館動物研究部に所属。博物館業務に携わるかたわら、海の哺乳類のストランディングの実態調査、病理解剖で世界中を飛び回っている。雑誌の寄稿や監修の他、率直で明るいキャラクターに「世界一受けたい授業」「NHKスペシャル」などのテレビ出演や講演の依頼も多い。

 

こんなにも面白いことが身近で起こっていたのか…!『昆虫学者の目のツケドロコ(ベレ出版)』

 
【著者からのメッセージ】

 
【書籍情報】

昆虫学者の目のツケドコロ: 身近な虫を深く楽しむ

昆虫学者が植物の前に突っ立っている――。
昆虫学者が目の前にいる昆虫ではなく、なにか別の存在に思いを馳せている――。
昆虫学者が顕微鏡やカメラをうれしそうに覗き込んでいる――。

昆虫の研究者は、昆虫を見てどんなことを考えているのか?
研究対象に没頭するその目には、そこにいる虫だけではない、いろいろなものが映っている。誰もが知っている身近な昆虫をとおして見えてくる、虫たちのおもしろくて奥深い世界を紹介。
気づいたときには、あなたも昆虫学者になっているはず!

昆虫が気になるすべての方に送る、世界が広がる一冊。

【著者プロフィール】

井手 竜也(いで・たつや)さん
国立科学博物館 動物研究部 陸生無脊椎動物研究グループ(研究員)。1986年、長崎市出身。博士(理学、九州大学)。九州大学大学院 比較社会文化研究院 特別研究者、森林総合研究所 特別研究員などを経て、2017年より現職。専門はタマバチ科の生態や分類など。2018年の特別展「昆虫」では監修者のひとりとして活躍。

 

そこから、100年の時を超える研究の旅が始まった。『アラン・オーストンの標本ラベル(ブックマン社)』

 
【著者からのメッセージ】

 
【書籍情報】

アラン・オーストンの標本ラベル

イギリスで見つけたモグラの古い標本と、不可解な日本語のラベル。
そこから、100年の時を超える研究の旅が始まった――。

世界の博物館に眠る、古い日本産の動物標本。そのラベルを読み解くと、興味深い来歴とともに、キーとなる幾人かの名前が浮かび上がる。それらはいつ、誰の手で、どのような経緯で、今そこに収められているのか。我が国の動物学黎明期にあったある英国人貿易商の功績と、謎の日本人採集人の存在、そして見えてきた財閥ロスチャイルドとの関係とは……?

『標本バカ』の川田伸一郎が放つ、標本謎解きミステリー!

【著者プロフィール】

川田伸一郎(かわだ・しんいちろう)さん
国立科学博物館 動物研究部 脊椎動物研究グループ研究主幹。弘前大学大学院理学研究科生物学専攻修士課程修了。名古屋大学大学院生命農学研究科入学後、ロシアの科学アカデミーシベリア支部への留学を経て、農学博士号取得。2011年、博物館法施行60周年記念奨励賞受賞。著書に『モグラ博士のモグラの話』(岩波書店)、『モグラ-見えないものへの探求心』(東海大学出版会)、『はじめましてモグラくん-なぞにつつまれた小さなほ乳類』(少年写真新聞社)など。

 

標本工場へ、ようこそ。『標本バカ(ブックマン社)』

 
【著者からのメッセージ】

 
【書籍情報】

標本バカ

標本作製はいつも突然やってくる――。「標本バカ」を自称する博物館勤務の動物研究者が、死体集めと標本作製に勤しむ破天荒な日々をライトなタッチで綴ったエッセイ。雑誌『ソトコト』の人気連載を書籍化。

 
<出版社からのコメント>
「道路脇にタヌキが轢かれて死んでいる」
「動物園でゾウが亡くなった」
「砂浜にクジラの死体が漂着した」
「駆除したニホンカモシカ(←特別天然記念物)の頭骨を大量に提供したい」

電話1本で現場に駆けつけ、大物でも大量でも適切に処理し、もっぱら「標本」登録数を増やすことに精を出す日々。その現場では、いつも何かしらのハプニングが起きていて、時に大変困った事態にも直面するけれど、標本のためにミッションを一つ一つクリアする様子はとても楽しそうだ。 なぜそんなにも標本が大事なのか? なぜそんなにも数が必要なのか? 博物館にとって、研究者にとって、国にとって、我々の未来にとって、標本とはどんな存在なのか?

古今東西に存在した「標本バカ」の功績にも触れながら、「標本とは?」の問いに対する著者のゆるぎない考えと、その思考に基づいた“異常な日常”を、ユーモアあふれる絵とともに綴った一冊です。

【著者プロフィール】

川田伸一郎(かわだ・しんいちろう)さん
国立科学博物館 動物研究部 脊椎動物研究グループ研究主幹。弘前大学大学院理学研究科生物学専攻修士課程修了。名古屋大学大学院生命農学研究科入学後、ロシアの科学アカデミーシベリア支部への留学を経て、農学博士号取得。2011年、博物館法施行60周年記念奨励賞受賞。著書に『モグラ博士のモグラの話』(岩波書店)、『モグラ-見えないものへの探求心』(東海大学出版会)、『はじめましてモグラくん-なぞにつつまれた小さなほ乳類』(少年写真新聞社)など。

 

恐竜少女が小さなネズミ化石の研究者になるまで。『もがいて、もがいて、古生物学者!!(ブックマン社)』

 
【著者からのメッセージ】

 
【書籍情報】

もがいて、もがいて、古生物学者!! ーみんなが恐竜博士になれるわけじゃないからー

小林快次先生(北海道大学総合博物館)推薦!!
「恐竜少女が世界的な哺乳類化石研究者に大進化! 痛快な成長ストーリーを体験できる本。必読!!」
映画『ジュラシック・パーク』と伝説の恐竜ハンター、ロイ・チャップマン・アンドリュースに憧れて、「恐竜博士」になると心に決めた女の子が、挫折と奮起を繰り返しながら、小さな動物化石の研究者になるまでを綴った、笑って泣けて元気になれるサクセス(途中)ストーリー!

【著者プロフィール】

木村由莉(きむら・ゆり)さん
国立科学博物館 地学研究部 生命進化史研究グループ研究員。早稲田大学教育学部地球科学専修卒業後、米国サザンメソジスト大学地球科学科にて修士課程修了。同大において博士号取得。ユタ大学、ハーバード大学、スミソニアン国立自然史博物館に博士研究員として所属.およそ10年間にわたる留学期間を経て、2015年より現職。専門は陸棲哺乳類化石、特に小さな哺乳類の進化史と古生態。監修に『ならべてくらべる 絶滅と進化の動物史』(ブックマン社)、『理系に育てる基礎のキソ しんかのお話365日』(技術評論社)、『古生物食堂』(技術評論社)、『パンダの祖先はお肉が好き!? 動物園から広がる古生物の世界と進化』(笠倉出版社)など。

 

半世紀以上読みつがれてきた名作絵本を恐竜博士が解説『深読み!絵本『せいめいのれきし』(岩波書店)』

 
【著者からのメッセージ】

 
【書籍情報】

深読み! 絵本『せいめいのれきし』 (岩波科学ライブラリー)

半世紀以上にわたって読み継がれてきたバージニア・リー・バートンの名作絵本『せいめいのれきし』。改訂版を監修した恐竜博士が、地球が生まれてから今この瞬間まで続く、長い長い命のリレーのお芝居の見どころを解説します。隅ずみにまで描き込まれたしかけなど、人に話したくなる、より深く楽しめる情報がいっぱいです。[カラー版]

【著者プロフィール】

真鍋真(まなべ・まこと)さん
国立科学博物館 コレクションディレクター(兼)副館長(兼)研究調整役。1959年東京都生まれ。博士(理学)。恐竜など中生代の爬虫類、鳥類化石から、生物の進化を少しでも理解しようと、化石と心の中で対話する日々を送っている。
著書に「恐竜の魅せ方」(CCCメディアハウス)、『恐竜博士のめまぐるしくも愉快な日常』(ブックマン社)などがある。そのほか、恐竜の図鑑や本の監修、博物館展示・展覧会の監修多数。2015年には、絵本『せいめいのれきし 改訂版』の監修も手掛けた。

 
【関連】
高画質版(29.6MB)POPダウンロード_トンボつき(A6サイズ)〔pdf〕
縮小版(818KB)POPダウンロード_トンボつき(A6サイズ)〔pdf〕

 


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