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上田聡子さん「note」連載の小説『金沢 洋食屋ななかまど物語』が文庫化! 「noteクリエイター支援プログラム」で出版が実現

上田聡子さん著『金沢 洋食屋ななかまど物語』

上田聡子さん著『金沢 洋食屋ななかまど物語』

メディアプラットフォーム「note」で連載してきた上田聡子さんの小説が、文庫『金沢 洋食屋ななかまど物語』としてPHP文芸文庫から刊行されました。

noteが60のメディアパートナーと連携して、新しい才能を世に送り出す「noteクリエイター支援プログラム」を通じて、出版が実現しました。

 

『金沢 洋食屋ななかまど物語』について

 
<あらすじ>

金沢にある洋食屋「ななかまど」の一人娘である千夏は、今日も大学生活のかたわら、店に立って注文聞きをしている。コックの父はよく千夏に言う。「お前がいい年になったら、コックの婿を迎えて、この店をお前にやろう」と。父のその気持ちは嬉しかったけど、千夏にはずっと前から好きなひとがいて――

 
<著者・上田聡子さんのコメント>

片思いをしている女の子が出てくる話を書きたい。ふいにそう思ったのがきっかけで、2017年の秋、noteで『洋食屋ななかまど物語』の連載を始めてみました。最初は1話のみで完結するつもりが、コメントで何人もの方から「続きを書いて」と温かい応援をいただき、あわててプロットをつくり、全11話、約100枚の物語として書き継ぎました。

2019年の初夏、PHP文芸文庫の編集者さんから「『洋食屋ななかまど物語』を書籍化しませんか?」という夢のようなメールをいただきました。編集者さんからの条件は「金沢を舞台として書き直すこと」「100枚では短すぎるので、2倍から3倍の長さに加筆すること」でした。

私は石川県の能登出身ですが、金沢も7年間住んだことがあって大好きな街。「ぜひやらせてください」というお返事をして、プロットを立て直し、半年かけて頭から300枚超のボリュームで『金沢 洋食屋ななかまど物語』を書き下ろしました。

登場人物3人の揺れる心の機微を、金沢の移る季節とともに物語のなかに描き出しました。みなさんが読んで「あの頃、こんな風に誰かを好きだったな」と思い出していただけたら、それほど嬉しいことはありません。イラストレーター、くじょうさんが描いてくださった温かくも少しレトロな色合いの装画も、楽しんでいただけたら幸いです。

 

上田聡子さん プロフィール

著者の上田聡子(うえだ・さとこ)さんは、1983年石川県生まれ。富山県在住。メディアプラットフォームnoteにおいて「ほしちか」名義で作品を投稿。「洋食屋ななかまど物語」「言の葉の四季」などが人気を博している。日本のことばの優美なかたちと、柔らかな音感が大好き。

★note:https://note.com/hoshichika
★Twitter(@hoshichika87):https://twitter.com/hoshichika87

 

「noteクリエイター支援プログラム」について

「noteクリエイター支援プログラム」は、クリエイターが活躍する場を広げるために、noteがパートナーとともに才能の開花を後押しするプログラムです。

noteで話題のクリエイターを定期的にパートナーへ紹介。関心を寄せたパートナーからのオファーをクリエイターへ届けます。2020年2月時点で60のメディアがパートナーとなっています。

 
書籍化やメディアでの連載、マネジメント契約、番組への出演など、クリエイターの個性とパートナーの強みや特性に応じて活動を支援します。作品が書籍や映像化にいたったときは、販売促進の手伝いやアドバイスも行ないます。

 

noteについて

メディアプラットフォーム「note」は、クリエイターが文章やマンガ、写真、音声を投稿することができ、ユーザーはそのコンテンツを楽しんで応援できるウェブサービスです。

だれもが創作を楽しんで続けられるよう、安心できる雰囲気や、多様性を大切にしています。プロもアマも混ざり合って、好きなものを見つけたり、おもしろい人に出会えたりするチャンスが広がっています。

2014年4月にサービスを開始し、現在までに約720万件の作品が誕生して月間アクティブユーザー数は4400万人(2020年3月時点)に達しています。

★公式サイト:https://note.com
★iOSアプリ:https://itunes.apple.com/jp/app/note-noto/id906581110
★Androidアプリ:https://play.google.com/store/apps/details?id=mu.note

 

金沢 洋食屋ななかまど物語 (PHP文芸文庫)
上田 聡子 (著)

noteで大人気の切なすぎる恋愛小説が、待望の書籍化!

「千夏がいるから、この店は安泰ね」

亡き母の言葉を胸に、父の洋食屋を手伝う大学生の千夏には、好きな人がいた。しかし美術を学ぶ大学院生の彼は、卒業とともに東京に戻ってしまう。
「この恋が叶うと、店は……」。
恋心を抑え店に立つ娘をよそに、身体を悪くした父が「お前の婿に」と店の後継者として新しいコックを連れてきた。その彼が、千夏のことを好きだと告白してきて……。
二人の男性の間で揺れる女心を、古都・金沢を舞台に綴る純愛物語。

 
【関連】
noteの小説連載が書籍になります|上田 聡子(ほしちか)|note

 


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