エッセイスト・伊藤亜和さん初著書『存在の耐えられない愛おしさ』が刊行
伊藤亜和さんの初著書となるによるエッセイ『存在の耐えられない愛おしさ』がKADOKAWAより刊行されました。
ジェーン・スーさん、糸井重里さんら絶賛!新時代のエッセイスト・伊藤亜和さん初書籍『存在の耐えられない愛おしさ』
「私の努力で報われたことなどなにもない。
だからせめて、この1冊目は愛してくれた貴方たちに捧げます。
私を信じてくれてありがとう。
互いの愛おしさに耐えられなかった私たちへ、
言いそびれてしまったことが全て届きますように。」
(「はじめに」より)
父の日にぽつりと投稿されたnoteの記事「パパと私」がX上で瞬く間に話題となり、著名人の目に留まった伊藤亜和さん。
淡々とした語り口で紡がれる物事の数々は、我々の世界の解像度を少しだけクリアにしてくれます。
彼女のフィルターを通して見えている世界を体感し、彼女の一端に触れることが出来る、家族、人間、愛にまつわる珠玉のデビュー作です。
本書刊行に寄せて――著者コメント
このたび、初の著書「存在の耐えられない愛おしさ」を刊行させていただくことになりました。
昨年、note主催の「創作大賞」にて「パパと私」が賞を頂きました。
おかげさまで、生活がめまぐるしく変化していく中でこのときを迎え、いまだ実感の湧かないところはありつつ、携わってくださった皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
私が人生で出会ってきた人々や家族、そして、私が私に伝えることのできないその”愛おしさ”が皆様に届くように祈っています。
どうぞよろしくお願いいたします。”
伊藤亜和
KADOKAWA 担当編集のコメント
「面白ければなんでもあり」の精神で様々なジャンル小説を作ってきまして、女性読者に支持されるものならジャンルは不問で、独創性とカタルシスのある作品を書かれる作家さんを探していました。
創作大賞では多くの部門に参加しましたが、小説レーベルですので、小説をメインで選考していたのですが。「パパと私」をはじめ伊藤さんがnoteで書かれている作品を数作読んだところでもう夢中になっていました。むきだしのようで繊細。厳しいようで温かい。小説とエッセイのあわいにいるような伊藤さんの文体に、まだ見ぬ感動を求める心がすっかり射抜かれてしまいまして。あっという間の出来事でしたが、この感動と直感に従わない理由はないと確信しました。
受賞決定後は、書籍化に向け、定期的にお話をしながら書くトピックスを探り合ってました。打合せという感じではなく、本当に長いおしゃべりのような、楽しいばっかりの時間でした。校了直前は、何かとご依頼が重なってしまい恐縮しきりだったのですが、それに対しても涼しい雰囲気でスッとさらっとご対応いただいて毎回凄いと感じていました。疲れた深夜業務の最中に届いた「宇宙の真理」(本書収録)を読んだ時、とてつもなく泣けました。ちょっと見たことのない最高傑作だと嬉しくなりましたね。ぜひ、たくさんの人に読んでいただきたいです!
とても刺激あるご縁をいただけたこともあり、メディアワークス文庫は今年の創作大賞にも参加しています。小説でも、エッセイでも、コミックでも、何でもいいので、書き手の方が一番面白いと思っている作品を読ませていただけたら。今年も楽しみにしてます!
著者プロフィール
![撮影:須田卓馬](http://bookpooh.com/wp-content/uploads/2024/06/20240615_c1.jpg)
撮影:須田卓馬
伊藤亜和(いとう・あわ)さんは、文筆家。1996年生まれ、横浜市出身。学習院大学文学部フランス語圏文化学科卒業。
noteに掲載した「パパと私」がX(Twitter)でジェーン・スーさん、糸井重里さんなどの目に留まり注目を集める。各種媒体で執筆多数。
★note:https://note.com/awaito
![]() | 存在の耐えられない愛おしさ 伊藤 亜和 (著) noteで話題となった「パパと私」の著者、待望のエッセイ本! 伊藤亜和――彼女はいったい“何者”なのか。 |
◆翻訳者・エッセイスト村井理子さんの1年間の日記『ある翻訳家の取り憑かれた日常』が刊行 | 本のページ
◆素晴らしきキノコの世界を描いたノンフィクション『マイコフィリア きのこ愛好症』が電子書籍限定で復刊! | 本のページ
◆女優・森川葵さん文章一本勝負のエッセイ集『じんせいに諦めがつかない』が刊行 | 本のページ
◆漫画家・今日マチ子さん初めてのエッセイ集『きみのまち 歩く、旅する、書く、えがく』が刊行 | 本のページ