本のページ

SINCE 1991

「創作大賞2023」新潮文庫nex賞受賞作を書籍化!霜月透子さん『祈願成就』が刊行

応募総数33,981件の日本最大級の創作コンテスト「創作大賞2023」(主催:note)で新潮文庫nex賞を受賞した、霜月透子さんの小説が改稿を重ね『祈願成就』として、新潮文庫より刊行されました。

 

子どもの無邪気な遊びが招いた、最凶のオカルトホラー

新潮文庫nexは、「創作大賞2023」の受賞時の選評にて「先の読めないホラー展開、そしてイヤミス的な味付けもあり、読者を一瞬たりとも飽きさせない非常に面白い作品」とのコメントを寄せています。平穏な日常が暗転する、絶望に満ちた最凶イヤミス×オカルトホラー作品です。

 
【あらすじ】

それは、子どもの無邪気な遊びのはずだった――。

凄惨な事故死を遂げた郁美。その葬儀に集まった幼なじみ4人は小学生の頃、願いを叶えるために郁美が行っていた“おまじないの儀式”に参加していた。彼女の死を境に、4人は不気味な影に悩まされ、おぞましい事故や原因不明の災厄に見舞われる。無邪気な遊びに潜む恐ろしい罠とは――?

 

著者・霜月透子さんのコメント

創作大賞を知ったのはSNSでした。勢いでnoteにアカウント登録し、応募しました。そのため、受賞してから賞の規模と反響に驚いた有様です。応援してくださった方には感謝してもしきれません。

 
小説を書き始めてちょうど10年になります。私にはホラーが向いていると提案してくれたのはその10年間に出会った方々でした。そして書籍化する中で新たに出会った方々とチームで作り上げる喜びも知りました。

 
執筆という行為は私にとって癒しと喜びと希望を与えてくれます。感動であれ恐怖であれ、私が読者の心を震わせることができたとき、私の心もまた震えます。これから読者のみなさまと互いに感情を動かし動かされる喜びを味わっていけたら嬉しいです。

 

新潮文庫編集部 担当編集・大島有美子さんのコメント

創作大賞では、いわゆる「ジャンル小説」でありながらも、王道ではなくひねりのあるエンタテインメント作品の書き手を探していました。その点『祈願成就』は理想の作品でした。本作は意外なことに「恋愛小説部門」に応募された作品でしたが、ホラーであり、イヤミスであり、最後まで読むとなぜ「恋愛小説」だったのかもわかる、非常に多彩な魅力を持った作品です。書籍化にあたって霜月さんには、「もっと怖くしてください」「もっと気味悪くしてください」というお願いを重ねましたが、毎回期待以上の改稿をいただき、震えながら嬉しく読みました。「夜、ひとりで読むのが怖い!」、そんな小説に仕上がりました。どうぞお楽しみください。

 

著者プロフィール

霜月透子(しもつき・とおこ)さんは、神奈川県出身。2023(令和5)年『祈願成就』で創作大賞(note主催)新潮文庫nex賞を受賞。

『夢三十夜』、『5分後に意外な結末』シリーズ、電子書籍『カプセルストーリー』シリーズなどアンソロジーへの作品提供多数。

★note:https://note.com/toko_shimotsuki
★X:https://twitter.com/toko_shimotsuki

 

祈願成就 (新潮文庫)
霜月 透子 (著)

横浜郊外の住宅街で 連鎖する変死・怪死

それは、子どもの無邪気な遊びのはずだった――
創作大賞2023(note主催)新潮文庫nex賞を受賞した、最凶イヤミス×オカルトホラー

凄惨な事故死を遂げた郁美。その葬儀を機に、大人になった幼なじみ四人が再会した。小学生の頃の郁美は、仲間たちそれぞれの願いを叶えるため、雑木林でおまじないの儀式を行なっていた。彼女の死を境に、儀式に参加した四人は不気味な影に悩まされ、おぞましい事故や原因不明の災厄に見舞われる。無邪気な遊びに潜む恐ろしい罠とはーー平穏な日常が暗転する、絶望に満ちたオカルトホラー。

 
【関連】
試し読み | 霜月透子 『祈願成就』 | 新潮社

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です