町田康さんが自由律俳人に挑む!『入門 山頭火』が刊行
作家・町田康さんの文芸エッセイ『入門 山頭火』が春陽堂書店より刊行されました。
町田康さんが自由律の俳人・種田山頭火に向き合う
「人間のどうしょうもなさ、を見て戦慄する。なぜならそれが間違いなく俺の中にあるものであるからだ」
―『入門山頭火』本文より
種田山頭火は、世俗を捨て、泥酔と放浪を重ねながら、数多くの自由律俳句を詠んだ俳人でした。
「分け入つても分け入つても青い山」
「まつすぐな道でさみしい」
「どうしようもないわたしが歩いてゐる」
…などの代表的な句を教科書などで目にしたことがある方も多いかもしれません。
大地主の長男として、本名が種田正一なので、「正一坊ちゃま」と呼ばれながら育てられた種田山頭火がなぜ、破産、夜逃げ、離婚、自殺未遂など、波乱と苦悩の人生を送ることになり、酒に溺れ、やがて出家して行乞の旅を続けたのでしょうか。
本書は、作家・町田康さんが、種田山頭火の生涯や句を読み、感じたことを綴った一冊です。
著者プロフィール
町田康(まちだ・こう)さんは、作家。昭和37(1962)年生まれ、大阪府出身。昭和56(1981)年「INU」のボーカリストとして歌手デビュー。平成9(1997)年に小説『くっすん大黒』でドゥマゴ文学賞、野間文芸新人賞、平成12年(2000)年に『きれぎれ』で芥川賞、平成13(2001)年に詩集『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、平成17(2005)年『告白』で谷崎潤一郎賞を受賞するなど、著作・受賞歴多数。
近著に『しらふで生きる大酒飲みの決断』、日本最古の神話「古事記」を現代語訳した『口訳古事記』が話題を集める。
入門 山頭火 町田康 (著) ただの酒飲みか、偉大なる俳人か 流浪する民か、真実の僧か 作家・町田康が自由律の俳人・種田山頭火に向き合う。 その生涯と俳句をめぐる文芸エッセー。 これまでの評伝と一線を画す。 |
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