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伊藤亜紗さん初の美術入門書『感性でよむ西洋美術』が刊行

伊藤亜紗さんによる新感覚の美術入門書『学びのきほん 感性でよむ西洋美術』がNHK出版より刊行されました。

 
東京工業大学「未来の人類研究センター」初代センター長であり、MIT客員研究員(2019)も務めた注目の学者・伊藤亜紗さんは、著書『記憶する体』でサントリー学芸賞を受賞するなど、「身体」をテーマにした執筆活動や各種メディア出演で話題を集めています。本書では、そんな伊藤さんが初めて、自身の専門分野「美学」「現代アート」と密接に関わる「西洋美術」について語ります。

 

800円でおつりがくる手軽さで、「西洋美術史のきほん」を押さえる! 盛りだくさんの巻頭カラー口絵も魅力

2500年もの歴史をもつ「西洋美術」。その膨大な歴史や作品を理解するのは至難の業です。しかし、5つの様式を「大づかみ」で見ていけば「この時代の作品はこんな感じ」という全体像が見えてきます。

 
キーワードは「感性」。古代から20世紀まで、約40点の名作を鑑賞して感じたことを言葉にしてみれば、作品理解に一気に近づくことができます。

「ルネサンスはなぜ重要なの?」「マネの何が革新的なの?」「ピカソはなぜ不思議な絵を描くの?」――情報や知識ではない、「感じつつ考える面白さ」を実体験できる美術の入門書です。

 
<本書「はじめに」より>

「感性でよむ」というと「センスを磨く」ことだと思うかもしれませんが、感性でよむとは必ずしも直感を鍛えることではありません。むしろ言葉をしっかり使うということです。一般に、言葉と感性は相性が悪いものだと思われています。しかし、だからこそ一緒に使うと、感じ方も深まるし、言葉も磨かれるのです。

 
★NHK出版デジタルマガジンにて、本書の「はじめに」を公開中!:https://nhktext.jp/kihon_bigaku

 

本書の構成

はじめに

第1章 ルネサンスの夜明け

第2章 ルネサンス 「理性」を感じる

第3章 バロック 「ドラマ」を感じる

第4章 モダニズム 「生々しさ」を感じる

第5章 キュビスム 「飛び出し」を感じる

第6章 抽象画 「わからなさ」を感じる

おわりに

 

著者プロフィール

『NHK出版 学びのきほん 感性でよむ西洋美術』著者・伊藤亜紗さん

『NHK出版 学びのきほん 感性でよむ西洋美術』著者・伊藤亜紗さん

著者の伊藤亜紗(いとう・あさ)さんは、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授、東京工業大学科学技術創成研究院未来の人類研究センター長。東京大学大学院人文社会系研究科美学芸術学専門分野博士課程修了(文学博士)。専門は美学、現代アート。

著書に『ヴァレリーの芸術哲学、あるいは身体の解剖』(水声社)、『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社新書)、『目の見えないアスリートの身体論』(潮新書)、『どもる体』(医学書院)、『記憶する体』(春秋社)、『手の倫理』(講談社メチエ)、『体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉』(文藝春秋)など多数。

 

NHK出版 学びのきほん 感性でよむ西洋美術 (教養・文化シリーズ)
伊藤 亜紗 (著)

著者初、美術の入門書。

2500年もの歴史をもつ「西洋美術」。その膨大な歴史や作品を理解するのは至難の業だ。しかし、5つの様式から「大づかみ」で概観すれば、「この時代の作品はこんな感じ」という全体像が見えてくる。キーワードは「感性」。古代から20世紀まで、約40点の名作を鑑賞して、感じたことを言葉にしてみれば、作品理解がぐっと深まる。「ルネサンスはなぜ重要なの?」「マネの何が革新的なの?」「ピカソはなぜ不思議な絵を描くの?」。美術館に行くと、まず解説を読んでしまう鑑賞法から卒業できる、新感覚の美術入門! カラー口絵32ページ。

 


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