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イスラエルを知れば世界の構造が見えてくる!『イスラエル 人類史上最もやっかいな問題』が刊行

『イスラエル 人類史上最もやっかいな問題』(著:ダニエル・ソカッチさん、訳:鬼澤忍さん)

『イスラエル 人類史上最もやっかいな問題』(著:ダニエル・ソカッチさん、訳:鬼澤忍さん)

イスラエル-パレスチナ問題の歴史的経緯と基礎知識、現在の状況などを、初めて触れる人にもわかりやすく書き下ろした『イスラエル 人類史上最もやっかいな問題』(著:ダニエル・ソカッチさん、訳:鬼澤忍さん)がNHK出版より刊行されました。

 

世界中が注視する“この国”を知るための入門書『イスラエル 人類史上最もやっかいな問題』

「イスラエルについてどう思う?」と問われたら、あなたはなんと答えますか?

 
国際社会の一員として生きていくためには、「知らない」ではすまされません。人口1000万に満たないこの国の動向が、なぜ世界を揺るがすのか? アメリカのキリスト教福音派が、トランプやイスラエルを支持するのはなぜなのか?

…終わりの見えない争いの根本からその複雑な現在の情勢、そして周辺のアラブ諸国やアメリカとの関係性まで、この一冊で、毎日の国際ニュースが手に取るようによく理解できるようになります。

問題解決の鍵は、わたしたちの関心の深さにあるのかもしれません。イスラエル-パレスチナ問題…気になるのに、どこから手をつければよいのかわからなかった、そんな人たちに救いの手を差し伸べる本になるはずです。「ニューヨーカー」誌で活躍するイラストレーターの豊富なイラストが、内容をわかりやすく補完します。

「この本はまさに日本人が読むべき一冊である」
残念ながら2023年は、イスラエルとパレスチナの憎しみと恐怖の連鎖がさらに激しさを増す年になるかもしれない。ロシアのウクライナ侵攻により、中東に一層石油を依存せざるを得ない日本人にとって、中東の安定を揺るがすパレスチナ問題の行方は決して他人事ではない。
――「解説」中川浩一さん(元外交官)

 

本書の構成

はじめに

第1部 何が起こっているのか?
 1章 ユダヤ人とイスラエル――始まりはどこに?
 2章 シオニストの思想――組織、移住、建設(1860年代?1917年)
 3章 ちょっと待て、ここには人がいる――パレスチナ人はどうなる?
 4章 イギリス人がやってくる――第一次世界大戦、バルフォア宣言、イギリス委任統治領の創設(1917?39年)
 5章 イスラエルとナクバ――独立と大惨事(1947?49年)
 6章 追い出された人びと
 7章 1950年代――国家建設とスエズ危機
 8章 ビッグバン――第三次中東戦争とそれが生み出した現実
 9章 激動――ヨム・キプール戦争から第一次インティファーダ(1968?87年)
 10章 振り落とす――第一次インティファーダ
 11章 イスラエルはラビンを待っている
 12章 賢明な希望が潰えて――オスロ合意の終焉
 13章 ブルドーザーの最後のサプライズ
 14章 民主主義の後退

第2部 イスラエルについて話すのがこれほど難しいのはなぜか?
 15章 地図は領土ではない
 16章 イスラエルのアラブ系国民――共生社会か、隔離か?
 17章 ラブ・ストーリー?――イスラエルと、アメリカのユダヤ人コミュニティ
 18章 入植地
 19章 BDSについて語るときにわれわれが語ること
 20章 Aで始まる例の単語
 21章 Aで始まるもう一つの単語
 22章 中心地の赤い雌牛――イスラエルとハルマゲドン
 23章 希望を持つ理由

紛争に関する用語集
謝辞
解説
訳者あとがき
参考文献/出典・参照/人名索引

 

著者プロフィール

 
■著:ダニエル・ソカッチさん

(c)Tammi Reinbardt

(c)Tammi Reinbardt

社会活動家。イスラエルの民主主義を名実共に達成させるためのNGO、「新イスラエル基金(New Israel Fund)」のCEO。同基金は、宗教、出身地、人種、性別、性的指向に関わらず、すべての国民の平等を確立すること、パレスチナ市民やその他の疎外された少数派の保護、およびあらゆる形態の差別と偏見をなくし、すべての個人と集団の市民権と人権を確立すること、イスラエル社会の本質的な多元性と多様性を認識し、それに対する寛容性を強化すること、マイノリティの利益とアイデンティティの表現および権利のための民主的な機会の保護、イスラエルおよび近隣諸国と平和で公正な社会を構築し維持すること、などを目標に掲げて活動している。妻と二人の娘と共にアメリカ、サンフランシスコ在住。

 
■訳:鬼澤忍(おにざわ・しのぶ)さん

翻訳家。訳書に、サンデル『これからの「正義」の話をしよう』『それをお金で買いますか』『実力も運のうち 能力主義は正義か?』、ワイズマン『滅亡へのカウントダウン(上)(下)』(いずれも早川書房)、クロス『Chatter(チャッター)』(東洋経済新報社)、共訳書にベッカート『綿の帝国』(紀伊國屋書店)、クリスタキス『ブループリント(上)(下)』(News Picks パブリッシング)など多数。

 

イスラエル 人類史上最もやっかいな問題
ダニエル・ソカッチ (著), 鬼澤 忍 (翻訳)

「知らない」ではすまされない、世界が注視する“この国”を正しく知るための入門書

イスラエル。こんなテーマがほかにあるだろうか?
人口1000万に満たない小さな国が世界のトップニュースになるのはなぜか?
アメリカのキリスト教福音派はなぜ、イスラエルとトランプを支持するのか?
なぜ紛争は繰り返されるのか?
そもそも、いったい何が問題なのか?
世界で最も複雑で、やっかいで、古くからの紛争と思われるものを正しく理解する方法などあるのだろうか?
国際社会の一員として生きていくために、日本人が知っておくべきことが、この一冊に凝縮されている。
争いを拡大させているのは、私たちの無知、無関心かもしれない。

 


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