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雨が降る日には禁忌の世界の扉が開く―― 貴志祐介さん『秋雨物語』が刊行

貴志祐介さん著『秋雨物語』

貴志祐介さん著『秋雨物語』

貴志祐介さんの暗黒奇譚集『秋雨物語』がKADOKAWAより刊行されました。

 

生きながら、地獄に堕ちるということ――。恐るべき新シリーズが始動!

秋雨の降る日には、触れてはいけない世界の歪みが姿を現す――。

『黒い家』『悪の教典』『天使の囀り』『クリムゾンの迷宮』など、日本のモダンホラーをけん引する第一人者・貴志祐介さんの新作ホラー作品は、ふとした瞬間に奇妙な世界に迷い込んだ人々が体験する恐怖を描く連作集となっっており、本格ミステリの書き手としても活躍する著者ならではの仕掛けに満ちた作品を収録しています。

 
そして、全ての作品が同じ秋の季節を舞台にしているのが本書の共通点。さらに、今後も季節をテーマにした連作集が刊行される予定です。

 
<『秋雨物語』あらすじ>

失踪した作家・青山黎明が遺した原稿。それは彼を長年悩ませる謎の転移現象の記録だった。転移に抵抗する青山だったが、更なる悪夢に引きずり込まれていく(「フーグ」)。

ある呪いを背負った青年の生き地獄(「餓鬼の田」)、この世のものとは思えないある絶唱の真実をめぐる物語(「白鳥の歌」)など、至高のホラー4編による絶望の連作集。

『黒い家』『天使の囀り』『悪の教典』……いくつもの傑作を生み出した鬼才が10年以上にわたり描き続けた新シリーズが遂にベールを脱ぐ。

 
【収録作】
◎「餓鬼の田」――奇妙な宿命を背負った男が語る、おぞましくも悲しい因果の物語。
◎「フーグ」――作家が体験した超常現象の記録。たどり着いた戦慄の真相とは。
◎「白鳥の歌」――無名歌手が残した究極の絶唱には恐るべき秘密があった。
◎「こっくりさん」――追い詰められた人々が挑む禁忌の儀式。命懸けのゲームの結末は?

 

著者プロフィール

写真:ホンゴユウジ

写真:ホンゴユウジ

著者の貴志祐介(きし・ゆうすけ)さんは、1959年生まれ、大阪府出身。1996年、日本ホラー小説大賞長編賞佳作を受賞した『十三番目の人格ISOLA』(応募時のタイトルは「ISOLA」)でデビュー。

翌年『黒い家』で第4回日本ホラー小説大賞を受賞、2005年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、2008年『新世界より』で日本SF大賞、2010年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

 

秋雨物語
貴志 祐介 (著)

 


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