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額賀澪さん〈山岳ミステリ〉『風は山から吹いている』が文庫化

青春小説の妙手、額賀澪さんによる山岳ミステリ『風は山から吹いている』が文庫され、二見文庫より刊行されました。解説は新井素子さん。

 

山頂の爽やかな空気の中で受けた、恩人からの無言電話――その後、知らされた恩人の滑落死

 
【あらすじ】

空が近い。雲も近い。
当たり前に自分を満たしていた日常が、何もかも遠い。

高校時代にスポーツクライミング選手としてインターハイにも出場した筑波岳。しかし、訳あって大学では競技を続けないと心に決めていた。
そんな岳に目をつけたのは、登山部の部長・梓川穂高。大学敷地内に勝手にテントを張り、コンビニにでも行く感覚で気軽に山登りに行ってしまう変人だった。穂高の手で岳は半ば無理矢理、登山部に入部させられてしまう。

幾度か二人で山を登ったある日、岳のスマホに高校時代のコーチ・宝田謙介からの電話が入る。しかし、そこからは風の音が聞こえるだけだった――。

 

著者プロフィール

額賀澪(ぬかが・みお)さんは、1990年生まれ、茨城県行方市出身。日本大学芸術学部文芸学科卒業。2015年に「ウインドノーツ」(『屋上のウインドノーツ』に改題)で第22回松本清張賞、『ヒトリコ』で第16回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。

2016年に駅伝を描いた小説『タスキメシ』が第62回青少年読書感想文全国コンクール高等学校部門課題図書に選出、ベストセラーに。2023年7月、『転職の魔王様』シリーズがフジテレビ系列「月10」枠でテレビドラマ化された。

その他の著書に『風に恋う』『さよならクリームソーダ』『ウズタマ』『転職の魔王様』『青春をクビになって』『拝啓、本が売れません』『風に恋う』『競歩王』『沖晴くんの涙を殺して』『世界の美しさを思い知れ』『鳥人王』『ラベンダーとソプラノ』『タスキメシ箱根』『タスキメシ五輪』『タスキ彼方』『夜と跳ぶ』などがある。

★公式サイト:https://nukaga-mio.work/
★X(Twitter):https://x.com/NUKAGA_Mio
★Instagram:https://www.instagram.com/nukaga_mio

 

風は山から吹いている (二見文庫)
額賀澪 (著), ふすい (イラスト)

 


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