いかにして「人生の難問」に答えを出すべきか?『「知の巨人」たちがやっている非合理な思考術』が刊行
ラス・ロバーツさん著『「知の巨人」たちがやっている非合理な思考術 いかにして「人生の難問」に答えを出すべきか』(訳:ラッカ珠美さん)が二見書房より刊行されました。
AIやアルゴリズムでは答えの見つからない、究極の問い〔ワイルド・プロブレム〕を克服する「超・逆説的」なアプローチ!
◎なぜ、スタンフォード大学のダイアコニス教授は、意思決定セオリーの第一人者にもかかわらず、みずからの転職に関する意思決定に際して、その理論を採用しなかったのか?
◎なぜ、「進化論」の偉大なる科学者ダーウィンは、みずから作成した「損益対照表」に逆らってまで、結婚することを選んだのか
◎なぜ、古今の著名な数学者や心理学者たちは、人生における重大な決断の場面で「コインを投げる」よう、アドバイスをするのか?
AIや ChatGPTなど、アルゴリズムでは解決できない「人生の難問」。こうした、人生を左右するような「ワイルド・プロブレム」に対処するために、今どのような思考法が必要なのか――。
気鋭の経済学者である著者が、過去の偉人や、著名な科学者の実例を基に、「現代」を生き抜くための知恵を伝授します。
<本文より>
人生の中で向きあう重大な決定事項、つまり「ワイルド・プロブレム」については、データや科学など、いわゆる理論的なアプローチでは答えが出ません。本書では、そのような問題に取り組むにはどうすればいいのか、みなさんが考えるお手伝いをします。
きっと、心の不安がやわらぎ、穏やかな気持ちで、人生の旅に向かえるはずです。
本書の構成
第1章 ワイルド・プロブレム
──合理的なアプローチでは答えの出せない人生の難問
第2章 ダーウィンのジレンマ
──偉大な科学者を悩ませた、ある重要な命題
第3章 未来はいつも暗闇の中
──二度と戻れない橋を渡るための選択肢
第4章 これはまじめな話だ!
──なぜ彼らは合理的な手法を放棄したのか
第5章 功利主義の敗北
──あなたの将来を左右する新たな価値観の発見
第6章 豊かさとは何か
──進むべき道を知るためのケーススタディ
第7章 王妃ペーネロペーと108人の求婚者
──プラスとマイナスが絡み合う究極のマトリックス
第8章 自己中心的という不幸
──自分にフォーカスしすぎることの危険性
第9章 決断のシンプルなルール
──あれこれ思い悩んで時間を無駄にしないために
第10章 後悔という名の亡霊
──未来の不確実性を攻略するメタ戦略
第11章 あきらめの効用
──ときには芸術家のように生きてみよう
第12章 科学と非科学のあいだに
──人生という「ガイドブックのない旅」の歩き方
著者プロフィール
ラス・ロバーツ(Russ Roberts)さんは、経済学者。スタンフォード大学フーバー研究所の研究員。現在は、イスラエルのエルサレムにあるシャレム・カレッジの学長も務める。
長年にわたり、経済学の考えをわかりやすく、一般に広く知らしめる活動を続けており、受賞歴もある毎月50万ダウンロードの人気ポッドキャスト「EconTalk」では、ホストとして毎週さまざまなテーマを配信中。また、経済学の巨匠ケインズとハイエクが、それぞれの主張をラップで戦わせる、YouTubeで1200万回以上再生された人気動画の共同制作者でもある。
訳書に『寓話で学ぶ経済学:自由貿易はなぜ必要か』(日本経済新聞社)、『インビジブルハート:恋におちた経済学者』(日本評論社)、『スミス先生の道徳の授業:アダム・スミスが経済学よりも伝えたかったこと』(日本経済新聞出版社)がある。
★公式サイト:https://russroberts.info/
![]() | 「知の巨人」たちがやっている 非合理な思考術 いかにして「人生の難問」に答えを出すべきか ラス・ロバーツ (著), ラッカ 珠美 (翻訳) |
◆佐藤優さん×12名のスペシャリスト『賢人たちのインテリジェンス』が刊行 | 本のページ
◆1人の青年がわずか1時間半で村人30人を殺害した「津山三十人殺し」の全貌とは? 石川清さん『津山三十人殺し 最終報告書』が刊行 | 本のページ
◆丁寧に言おうとするあまり、おかしな日本語を使っていませんか? 前田めぐるさん『その敬語、盛りすぎです!』が刊行 | 本のページ
◆大倉崇裕さん〈怪獣パニック×本格ミステリ〉『怪獣殺人捜査 殲滅特区の静寂』が文庫化 「怪獣チェイサー」を第0話として加筆修正のうえ再録 | 本のページ