「第20回新潮ドキュメント賞」候補作が決定 山本草介さん、村山祐介さん、石井光太さん、大西康之さん、三浦英之さんの計5作品

「第20回新潮ドキュメント賞」候補作
新潮文芸振興会は8月4日、第20回新潮ドキュメント賞の候補作を発表しました。
「第20回新潮ドキュメント賞」候補作
第20回新潮ドキュメント賞の候補作は次の通りです。
【第20回新潮ドキュメント賞 候補作】
◎山本草介(やまもと・そうすけ)さん
『一八〇秒の熱量』(双葉社)
◎村山祐介(むらやま・ゆうすけ)さん
『エクソダス ――アメリカ国境の狂気と祈り』(新潮社)
◎石井光太(いしい こうた)さん
『こどもホスピスの奇跡 ――短い人生の「最期」をつくる』(新潮社)
◎大西康之(おおにし・やすゆき)さん
『起業の天才! ――江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男』(東洋経済新報社)
◎三浦英之(みうら・ひでゆき)さん
『災害特派員』(朝日新聞出版)
なお、今回の選考結果の発表は8月27日の予定です。
新潮ドキュメント賞について
新潮ドキュメント賞は、財団法人「新潮文芸振興会」が主催。ノンフィクション作品(雑誌掲載も含む)を対象とし、「ジャーナリスティックな視点から現代社会と深く切り結び、その構成・表現において文学的にも良質と認められる作品」一篇に授与される文学賞です。
なお、以前は「新潮学芸賞」の名称で2001年まで開催されていましたが、2002年からノンフィクションを対象とする「新潮ドキュメント賞」と、評論・エッセイを対象とする「小林秀雄賞」とに分離しています。
第20回は、令和2年7月1日から令和3年6月30日までを対象期間としています。
選考委員は、池上彰さん、梯久美子さん、櫻井よしこさん、藤原正彦さん、保阪正康さん。
受賞作には、記念品および副賞として100万円が贈られます。
一八〇秒の熱量 山本 草介 (著) NHKドキュメンタリーに取り上げられて大反響。 |
エクソダス: アメリカ国境の狂気と祈り 村山 祐介 (著) そこでは子どもが、妊婦が、故国を追われた人びとが、息絶えてゆく。 米・メキシコ国境3200キロに向かう移民たち。 2019年度ボーン・上田国際記念国際記者賞受賞の激動ルポルタージュ |
こどもホスピスの奇跡: 短い人生の「最期」をつくる 石井 光太 (著) 病を抱える子どもたちが、残り少ない人生を「深く生きる」ための場所。 「ホスピス」=余命わずかな人を看取る施設? いいえ、このホスピスはちょっと違います。 1980年代。医療者も家族も子供には病名をひたすら隠し、延命が至上命題とされた【白い巨塔】で、若き小児科医が小児がんの少年とその親に出会う。 「してあげたいと思うことは、すべてできました」 すべては病の子どもと家族のために。 |
起業の天才!: 江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男 大西 康之 (著) 【ジェフ・ベゾスは、このヤバい日本人の「部下」だった】 かつて日本には、「起業の天才」がいた。 インターネット時代を予見、日本型経営を叩き潰し、自分では気が付いていない才能を目覚めさせた社員のモチベーションを武器に彼がつくろうとしたのは、「グーグルのような会社」だった。 だが彼の名は「起業の天才」ではなく、戦後最大の企業犯罪「リクルート事件の主犯」として人々に記憶される。 「ベンチャー不毛の地」となった日本に必要な「起業家の資質」とは何か。 苦境に立ち逆風に向かうすべての日本人に贈る、歴史から葬られた「起業の天才」の真の姿。 【日本にも、こんな経営者がいた!】 【「はじめに」より抜粋】 |
災害特派員 三浦 英之 (著) 人を殺すのは「災害」ではない。いつだって「忘却」なのだ――。 東日本大震災から10年。あの日、津波被災地の最前線へと送られた「災害特派員」は何を見て、何を感じたのか。 朝日新聞の現役記者であり、気鋭のルポライターとしても知られる筆者が綴る、3・11、もう一つの「南三陸日記」。 |
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