本のページ

SINCE 1991

【第16回 新潮ドキュメント賞】候補作5作品が決定

新潮文芸振興会は8月4日、第16回新潮ドキュメント賞の候補作を発表しました。

 

新潮ドキュメント賞について

新潮ドキュメント賞は、財団法人「新潮文芸振興会」が主催。ノンフィクションを対象とし、「ジャーナリスティックな視点から現代社会と深く切り結び、その構成・表現において文学的にも良質と認められる作品」に授与される文学賞です。

以前は、新潮学芸賞の名称で2001年まで開催されていましたが、2002年からノンフィクションを対象とする新潮ドキュメント賞と、評論・エッセイを対象とする小林秀雄賞とに分離しています。

第16回は、平成28年7月1日から平成29年6月30日までを対象期間としています。

選考委員は、池上彰さん、梯久美子さん、櫻井よしこさん、藤原正彦さん、保阪正康さん。

受賞作には、記念品および副賞として100万円が贈られます。

 

第16回新潮ドキュメント賞について

第16回新潮ドキュメント賞の候補作は次の通りです。

 
●中村計さん『勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧 幻の三連覇』(集英社)

●永野健二さん『バブル 日本迷走の原点』(新潮社)

●今野勉さん『宮沢賢治の真実 修羅を生きた詩人』(新潮社)

●ブレイディみかこさん『子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から』(みすず書房)

●前野ウルド浩太郎さん『バッタを倒しにアフリカへ』(光文社)

 
今年度の選考会は8月17日に開催、受賞作品の発表は8月18日に行われます。また、授賞式は10月6日の予定です。

 

勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧 幻の三連覇
球史に残る監督、栄光と挫折の舞台裏を長期に亘る丹念な取材で解き明かしたノンフィクション。

 
バブル:日本迷走の原点
闇を抱えていたのは住銀だけではなかった!
バブルとは一体何だったのか?
日本を壊したのは誰だったのか?
バブルの最深部を取材し続けた「伝説の記者」が初めて明かす〈バブル正史〉。
この歴史の真実に学ばずして日本の未来はない。

 
宮沢賢治の真実 : 修羅を生きた詩人
たった4行、だが「猥」「凶」「呪」などただならぬ言葉をちりばめた文語詩との出会い。それが始まりだった。謎の詩に導かれるように、著者は賢治の人生をたどっていく。身が千切れるほどの悲しみ、苦悩を、彼は作品に変えていったのだ。妹を死の淵にまで追い込んだ事件とは何か。なぜ、賢治は自身を修羅と呼んだのか。「永訣の朝」はいかにしてつくられたのか。「銀河鉄道の夜」で描かれた「ジョバンニの切符」とは一体何なのか―。謎解きの連続で賢治像を一変させる圧巻の書。

 
子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から
「政治は議論するものでも、思考するものでもない。それは生きることであり、暮らすことだ。」
英国移民で一児の母でもある保育士ライターが放つ、渾身の一冊。

 
バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)
バッタ被害を食い止めるため、バッタ博士は単身、モーリタニアへと旅立った。それが、修羅への道とも知らずに……。
『孤独なバッタが群れるとき』の著者が贈る科学冒険ノンフィクション!

 
【関連】
新潮ドキュメント賞 | 新潮社

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です