満島ひかりさんの生み出した「回文」をもとに又吉直樹さんが「ショートストーリー」を書きおろす『軽いノリノリのイルカ』が刊行

満島ひかりさん×又吉直樹さん〈奇跡の回文物語集〉『軽いノリノリのイルカ』 Photo/Masafumi Sanai
満島ひかりさんと又吉直樹さんによる、雑誌『GINZA』の連載をまとめた書籍『軽いノリノリのイルカ』がマガジンハウスより2024年7月17日に刊行されます。
雑誌『GINZA』の好評連載がついに書籍化!
満島さん「わたし、最近、回文を書くんですよ」
又吉さん「え、回文書くんですか? ・・・なんですか、この長さは!?」
満島さん「この回文にお話をつけてください」
又吉さん 「いいですね」
きっかけは、プライベートでも友だちな二人の、ご飯会でのそんなやりとり。
「痛い頭に見聞きした詩 遠い価値観なのに 無二のなんか近い音 親しき君にまた会いたい」
……このポエムのような文章が回文だと気づいたときの驚き!
しかも、作者は満島ひかりさんだと知った衝撃!!
さらには、又吉直樹さんが回文をお題にストーリーを書き下ろしている!?
回文→物語という文章メインの企画を、文学系の雑誌ではなく、ファッション誌で展開したことで、なぜ『GINZA』なんだ?と好事家たちがざわつきながらも欠かさずチェックしていたという、とても贅沢な連載。これまでに電子版などでの公開もなかった珠玉のファンタジーは、本にまとめることで、映像のように堪能できる新しい言語の娯楽になりました。
本書の概要
◎雑誌『GINZA』連載30回分を全収録
◎書籍用、書き下ろし回文&ショートストーリー 11本
◎満島さんと回文作家との対談2本(石津ちひろさん、コジヤジコさん)
◎又吉さん考案の回文に、満島さんが応える連載時の逆バージョンを実現
「新聞紙」→「しんぶんし」、「竹藪焼けた」→「たけやぶやけた」などの例で知られる、上から読んでも下から読んでも同じ言葉になる「回文」。
ある時期から回文に目覚めたという満島さんが生み出すのは、30音を軽く超える長さといいポエティックな内容といい、驚きの作品ばかり。
又吉さんに、その回文をお題として投げかけ、文字数の制限もなく自由に発想するショートストーリーを毎月編み出してもらうと同時に、同じ回文から想起する写真作品をフォトグラファーから提供してもらい、合わせて掲載した雑誌連載「まさかさかさま」。
その全30回分をまとめた本書は、回文・ストーリー・写真による、互いの意図を超えた思いがけないコラボレーションも見どころです。
書籍化にあたり、新規回文とストーリーを11組も追加。立場を逆転し又吉さんが考えた回文に、満島さんが一言添えるセットも実現!
満島さん「鏡合わせに、予期せぬ言葉が生まれる回文。ポエムみたいなお告げみたいな意味のあるような無いような、謎の魅力で溢れています」
又吉さん「理屈に捉われることなく、純粋に楽しんで書けたことが、なにより幸せでした」
ふたりの天才の言葉遊びを、カラフルにグラフィカルに楽しめる、ファン必読の仕上がりになっています。
著者プロフィール
■満島ひかり(みつしま・ひかり)さん
1985年生まれ。俳優。たまに歌い手、書き手にもなる。2023年にクリエーションレーベル「rhapsodies」をスタート。近作に、アニメ映画「コードギアス 奪還のロゼ」のエンディングを歌う「ロゼ Prod.TeddyLoid」、TM NETWORKの楽曲をcoverした「ELECTRI C PROPHET(電気じかけの預言者)」。50役以上の声を務めるアニメ番組「アイラブみー」(NHK Eテレ)、ラジオ「ヴォイスミツシマ」(NHK第1)がレギュラー放送中。主演映画「ラストマイル」(監督:塚原あゆ子さん)は8月23日公開。
■又吉直樹(またよし・なおき)さん
1980年生まれ。お笑いコンビ「ピース」で活躍。2015年、小説『火花』で芥川賞を受賞。小説『劇場』『人間』やエッセイ『月と散文』、自由律俳句集『蕎麦湯が来ない』など著書多数。後輩芸人と“第一芸人文芸部”を創設し活動中。公式YouTubeチャンネル【渦】、オフィシャルコミュニティ「月と散文」も毎週更新。2024年にはオリジナルブランド“水流舎(つるしゃ)”を立ち上げた。
★スタッフInstagram:https://www.instagram.com/matayoshi_staff/
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