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斜線堂有紀さん掌編小説集『さよならに取られた傷だらけ 不純文学』が刊行

『星が人を愛すことなかれ』『ミステリ・トランスミッター 謎解きはメッセージの中に』『廃遊園地の殺人』などで注目の作家・斜線堂有紀さんの掌編小説集『さよならに取られた傷だらけ 不純文学』が河出文庫より刊行されました。

 

不穏で、ポップで。不条理。

本書は、著者のTwitter(現X)にて、2018年5月から2020年5月にかけて「#不純文学」を付して発表された掌編(ショートショート)作品から250話をセレクトし、一冊にまとめたものです。

 
「私」と「先輩」の二人が、あらゆる世界、あらゆる形で出会い、別れ、あらゆる目に遭い、あらゆる物語になる……。1ページごとに変わる世界観のなか、二人をめぐる不可思議で不条理なストーリーが次々に展開されていきます。

 
「#不純文学」は、2019年に『不純文学 1ページで綴られる先輩と私の不思議な物語』として書籍化されましたが、長らく品切となっており、多くの読者から復刊希望が寄せられていました。

今回の新しい書籍化では、2019年版の刊行以降も書き続けられていた「#不純文学」も含め、倍の250話を収録し、改稿もおこなっています。

 
帯には、「にじさんじ」所属の人気VTuber栞葉るりさんが推薦文を寄せています。

「250の世界の真ん中に、先輩と後輩がいる。ずっと、必ず、いてくれる。」

 

著者プロフィール

斜線堂有紀(しゃせんどう・ゆうき)さんは、1993年生まれ、秋田県出身。上智大学卒業。2016年『キネマ探偵カレイドミステリー』で第23回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》を受賞し、同作でデビュー。

2020年発表の本格ミステリ『楽園とは探偵の不在なり』で第21回本格ミステリ大賞(小説部門)候補となったほか、『ミステリが読みたい!2021年版』国内篇第2位など各ミステリランキングに続々ランクインし注目を集める。2024年『回樹』で第44回日本SF大賞最終候補、第45回吉川英治文学新人賞候補。

『コール・ミー・バイ・ノーネーム』『恋に至る病』『本の背骨が最後に残る』『ゴールデンタイムの消費期限』『星が人を愛すことなかれ』『ミステリ・トランスミッター 謎解きはメッセージの中に』『廃遊園地の殺人』『愛じゃないならこれは何』『君の地球が平らになりますように』など著書多数。

★Xアカウント:https://x.com/syasendou

 

さよならに取られた傷だらけ: 不純文学 (河出文庫)
斜線堂 有紀 (著)

私と「先輩」はあらゆる世界、あらゆる形で出会い、あらゆる物語になる。1ページで心かき乱される、不可思議で不条理な掌編小説集。

 


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