映画「十一人の賊軍」小説版を冲方丁さんが書き下ろし
山田孝之さん・仲野太賀さんW主演、白石和彌さん監督の映画「十一人の賊軍」(11月1日公開)の小説版を、冲方丁さんが書下ろし、講談社文庫より刊行されました。
命は奪えても、誰にも魂は奪わせない――。
東映黄金期の集団抗争劇、「仁義なき戦い」「日本侠客伝」シリーズなどで知られる伝説の脚本家・笠原和夫さんの幻のプロットが、60年の時を経て映画化されます。
監督は「孤狼の血」「死刑にいたる病」「碁盤斬り」の白石和彌さん。主演は山田孝之さんと仲野太賀さん。
「孤狼の血」チームが再結集し、世界に向けた熱く激しい集団抗争劇として極上のエンターテインメントを作り上げます。
作品の舞台は幕末。薩摩藩・長州藩を中心とする「新政府軍=官軍」と旧幕府軍の争いが続く最中、旧幕府軍に列する越後・新発田藩が「奥羽越列藩同盟軍」を裏切るという歴史的事件が勃発。新発田藩に捕らえられていた11人の罪人が「決死隊」として砦を守る任に就くという物語です。
この作品の小説版を、本屋大賞受賞の『天地明察』、NHKでドラマ化された「剣樹抄」シリーズなどの冲方丁さんが執筆。講談社文庫から発売されます。
【小説版あらすじ】
戊辰戦争のただ中、侍殺しの罪で捕まった駕籠かき人足の政(まさ)は、薩長率いる「官軍」から砦を守るよう命じられる。勝てば無罪放免、負ければ死。共に戦うのは、あらゆる悪事を犯した十人の罪人たち。
彼らは生きて帰ることはできるのか─―。強者たちの狭間で足掻く者の熱き闘いを描く、極上の時代劇エンタメ。
著者プロフィール
冲方丁(うぶかた・とう)さんは、1977年生まれ、岐阜県出身。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞し、デビュー。
2003年『マルドゥック・スクランブル』で日本SF大賞、2010年『天地明察』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞、2012年『光圀伝』で山田風太郎賞を受賞。
他の作品に『はなとゆめ』『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『破蕾』『骨灰』『マイ・リトル・ヒーロー』などがある。
![]() | 十一人の賊軍 (講談社文庫) 冲方 丁 (著) 命は奪えても、誰にも魂は奪わせない――。本屋大賞作家が放つ、書き下ろし大型時代エンタメ。小説版「十一人の賊軍」! 映画「十一人の賊軍」 |
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