ADHD当事者の著者が書いた韓国ベストセラー『ADHDですけど、なにか?』が刊行
ADHD当事者の著者が書いた韓国ベストセラー、チョン・ジウムさん著『ADHDですけど、なにか?』(訳:鈴木沙織さん)がKADOKAWAより刊行されました。
ふつうの大人になれない・自分を愛せない――それでも暮らしていける
前田エマさん(モデル)推薦!
「自分を受け入れてみたり、自分に絶望してみたり。その繰り返し。」
『ADHDですけど、なにか?』は第8回ブランチブック出版プロジェクト(韓国の大手IT企業Kakao Corpのブログサービス「brunch」が主催する公募展)で大賞をとった作品。ADHD当事者の著者が、自分と同じような思いをしている他のADHDの人たちに向けて書いた、エッセイです。
「プロローグ」より
《スティーブ・ジョブズやエジソンもADHDだったらしいけれど、慰めにはならなかった。
iPhoneや電球に匹敵するような世紀の発明でもしない限り、彼らと同じだと喜べるはずもない。
希望が薄れるたびに、自分を愛せない人々が書いた文章を読みたくなった。
できれば未婚の韓国人女性で、自己愛に向かってよちよち歩きをしている作者の。
だけど、そんな都合のいいものはなかった。
世の中にあふれているのは「あなたがどんな人間でも、大切で美しい」といった楽観的な言葉で、そんなものに私の心は安らげなかった。
(中略)
他のADHDの人も、私と同じように真っ白な夜と真っ暗な昼を過ごしているのだろうか。
親しげに、そして丁重にうかがい知るべく、まずは自分のことを書いた。》
本書の目次
プロローグ 互いの苦痛を削って丸くなれますように
Chapter1 ADHDの診断を受ける
Chapter2 大人のADHDとして生きていく
Chapter3 病院に行く
Chapter4 私が出会った世界――家族、恋愛、ネコ、友人
Chapter5 私と書くことと他人
エピローグ なすすべもなく軋んでいた日々もすべてダンスだった
著者プロフィール
チョン・ジウムさんは、1992年生まれ、韓国・京畿道出身。本書『若きADHDの悲しみ』(2021.6)が第8回ブランチブック出版プロジェクト(韓国の大手IT企業Kakao Corpのブログサービス、brunchが主催する公募展)で大賞を受賞しデビュー。
その他の著書に、エッセイ集『五色燦爛失敗談』(2023.2)、『私たちは誰しもときどき狂うことがある 人間関係、その難しさについて』(2022.10)、小説『アンラッキー・スタートアップ』(2022.10)がある。
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