家族や社会から見放されないために知っておくべき未来とは?『池上彰の未来予測 After 2040』が刊行
ジャーナリスト池上彰さんが生涯、家族や社会から必要とされ続けるために知っておくべき、これからの未来を綴った『池上彰の未来予測 After 2040』が主婦の友社より刊行されました。
ジャーナリスト池上彰さんが綴る未来予測の決定版!
これまでさまざまな事件、災害、消費者・教育問題などを独自のわかりやすい視点で解説・報道し続けてきたジャーナリスト池上彰さんが考える未来の日本。
少子高齢化や長引く円安、未曾有の自然災害など、現在の日本は様々な問題を抱えています。
多くの人はそんな日本の未来に不安を抱えていますが「未来はこれから創るものです。そう悲観的にならなくて大丈夫ですよ」と池上さんは言います。
本書『池上彰の未来予測 After 2040』は、未来を暗いものとしないために、今からどう行動すべきか、現在抱えている問題とその解決策を他人事のように考えず、私たち一人ひとりが今からできる行動について、その指針を詰めこんでいます。
本書より一部抜粋
あなたは16年後の自分を想像できますか?
あなたが今40歳なら、56歳。定年退職がそろそろ見えてくる時期です。
定年後、人生の節目を迎えてなお社会や家族から見放されないためには、過去の出来事から未来を予測し、今から準備をする必要があります。
とはいえ未来を考えると、暗い将来ばかりを思い描いてしまいがちです。
たとえば円安がこれからさらに進み、自分の収入だけでは生活できない経済状況になってしまわないか?
大地震や富士山の噴火など未曾有の災害に襲われないか……などなど。
不安というものは、日々の忙しさに紛れてしまっていても、いったん考え始めると次から次へと出てきて、思考が不安に支配されてしまいます。
私はそうならないために、未来をなるべく楽観的に考えることを心掛けています。
ですので、本書では、明るい未来と暗い未来の両方をきちんと想像しています。
さて、2040年のあなたは、明るい未来を迎えているでしょうか?
あなたの未来が暗くならないために、今からどう行動していけばいいのか?
本書をそのきっかけにしてもらいたいと思います。
――池上彰
本書の構成
Chapter1 仕事編 ~未来でも必要とされる人となるために~
AIは私たちの仕事を脅かすのか?
・生成AIの普及により労働者の8割は業務に影響が出る
・AIにより若手が育たなくなる
・プロジェクト型雇用が広がる
ほか
Chapter2 教育編 ~未来を生きるわが子に必要なこと~
学校教育の変化は子どもたちの未来にどう影響していくのだろうか?
・2040年、教育格差により日本は階級社会になる
・デジタル教科書の導入、2032年にはすべての書籍が電子ブックに
・Fラン大学は淘汰され専門職大学は増える
ほか
Chapter3 自然災害編 ~災害大国日本で生き残るために~
日本は大丈夫なのだろうか?
・日本では渇水と大雨災害という相対するリスクが同時に高まる
・蚊の危険性が高まり感染症が拡大する
・富士山は必ず噴火する
ほか
Chapter4 暮らし編 ~経済・少子高齢化は改善されるのか?~
どうしてこんなに物価が上昇したのか?
・庶民の家計が苦しくなるとう犠牲の上に、大企業が儲かる仕組みは続く
・GDPは豊かさの指標ではなくなる
・日本は財政が破綻し、国家予算も組めなくなる
ほか
Chapter5 健康編 ~生きるということ~
生命という神の領域。人間のテクノロジーはどこまで未来を明るくできるだろうか?
・日本の過疎地医療を救う遠隔手術
・デザイナーベビーが誕生するかもしれない未来について考える
・テクノロジーの発達により医療費が高額になる
ほか
著者プロフィール
池上彰(いけがみ・あきら)さんは、1950年生まれ、長野県松本市出身。慶應義塾大学卒業後、1973年にNHK入局。報道記者としてさまざまな事件、災害、消費者・教育問題などを担当。1994年からは11年にわたりニュース番組のキャスターとして「週刊こどもニュース」に出演。2005年よりフリーのジャーナリストとして執筆活動を続けながらテレビ番組などでニュースをわかりやすく解説し、幅広い人気を得ている。また、5つの大学で教鞭をとる。
『池上彰が大切にしているタテの想像力とヨコの想像力』(講談社)、『池上彰のこれからの小学生に必要な教養』(主婦の友社)など著書多数。
![]() | 池上彰の未来予測 After 2040 池上彰 (著) |
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