他者と働くことはナゼこんなに難しいのか? 勅使川原真衣さん『働くということ』が刊行
組織開発専門家・勅使川原真衣さん著『働くということ 「能力主義」を超えて』が集英社新書より刊行されました。
他者と働くということは、一体どういうことか?
学校や職場で常に「選び・選ばれる」わたしたち。本書では、教育社会学の知見をもとに 組織開発の専門家が人と「機能」の組み合わせに着目する新たな仕事観を提示します。
大阪大学大学院教授・村上靖彦さん(『ケアとは何か』『客観性の落とし穴』著者)推薦!
「著者は企業コンサルタントでありながら(!)能力と選抜を否定する。
本書は働く人の不安につけ込んで個人のスキルアップを謳う凡百のビジネス本とは一線を画する。」
なぜわたしたちは「能力」が足りないのではと煽られ、自己責任感を抱かされるのか?
著者は大学院で教育社会学を専攻し、「敵情視察」のため外資系コンサルティングファーム勤務を経て、現在は独立し、企業などの「組織開発」を支援中です。
本書は教育社会学の知見をもとに、著者が経験した現場でのエピソードをちりばめながら、わたしたちに生きづらさをもたらす、人を「選び」「選ばれる」能力主義に疑問を呈します。
そこから人と人との関係を捉え直す新たな組織論の地平が見えてくる一冊です。
本書の構成
プロローグ 働くということ――「選ぶ」「選ばれる」の考察から
序章 「選ばれたい」の興りと違和感
第一章 「選ぶ」「選ばれる」の実相――能力の急所
第二章 「関係性」の勘所――働くとはどういうことか
第三章 実践のモメント
終章 「選ばれし者」の幕切れへ――労働、教育、社会
エピローグ
著者プロフィール
勅使川原真衣(てしがわら・まい)さんは、組織開発専門家。1982年生まれ、横浜市出身。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。
外資コンサルティングファーム勤務を経て、2017年に組織開発を専門とする「おのみず株式会社」を設立。企業をはじめ病院、学校などの組織開発を支援する。二児の母。2020年から乳ガン闘病中。
「紀伊國屋じんぶん大賞2024」8位にランクインした初めての著書『「能力」の生きづらさをほぐす』(どく社)が大きな反響を呼ぶ。
![]() | 働くということ 「能力主義」を超えて (集英社新書) 勅使川原 真衣 (著) |
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