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吉田修一さんが初の本格的ミステリ『罪名、一万年愛す』が刊行

物語の名手・吉田修一さんが初めて挑む本格ミステリ『罪名、一万年愛す』がKADOKAWAより刊行されました。

 

吉田修一さん「このタイトルが浮かんだ時、これまでにない大きな物語が生まれると確信しました。」

 
絶海の孤島で、事件は起きた。
ある富豪から招かれて島にやってきた私立探偵。
この一家には、誰にも言えない秘密があった――。

 
『愛に乱暴』『湖の女たち』、そして『国宝』(2025年公開予定)と著作の映画化が続いている吉田修一さん。本作品は、物語の名手が初めて挑む、本格的ミステリーにして感涙の衝撃作です。

 
【あらすじ】

「殺人罪の反対の罪は、なんというんでしょうね」
ある富豪から絶海の孤島に招かれた探偵・遠刈田蘭平。
彼が目にした45年の時を経た因縁と愛とは……。

横浜で探偵業を営む遠刈田蘭平のもとに、一風変わった依頼が舞い込んだ。九州を中心にデパートで財をなした有名一族の三代目・梅田豊大が、ある宝石を探してほしいという。宝石の名は「一万年愛す」。ボナパルト王女が所有した25カラット以上のルビーで、時価35億円ともいわれる。

蘭平は長崎の九十九島の一つで行われる、創業者・梅田壮吾の米寿の祝いに訪れることになった。豊大の両親などの梅田一族と、元警部の坂巻といった面々と梅田翁を祝うため、豪邸で一夜を過ごすことになった蘭平。だがその夜、梅田翁は失踪してしまう……。蘭平が目にした、45年の時を経た因縁と愛とは?

 
★作品情報サイト:https://note.com/kadobun_note/n/n2b6e9f2977f3
★【試し読み】刊行を記念して、冒頭から44ページまでの大ボリュームで特別公開!:https://note.com/kadobun_note/n/n4e12922172eb
★書評〔評者:瀧井朝世さん〕:https://note.com/kadobun_note/n/n0e9c7767bec0

 
いち早く本作品を読んだ全国の書店員さんから、「ミステリですが、ハンカチもご用意ください」「深く結ばれた絆が、永遠に生き続ける愛の物語」「物語の奇跡を味わえた」など熱いコメントが続々と寄せられています。

 

著者プロフィール

著者の吉田修一(よしだ・しゅういち)さんは、1968年生まれ、長崎県出身。法政大学卒業。1997年「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞し、デビュー。

2002年『パレード』で第15回山本周五郎賞、同年発表の「パーク・ライフ」で第127回芥川賞、2007年『悪人』で第34回大佛次郎賞、第61回毎日出版文化賞、2010年『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞、2019年『国宝』で第69回芸術選奨〔文部科学大臣賞〕第14回中央公論文芸賞、2023年『ミス・サンシャイン』で第29回島清恋愛文学賞を受賞。

著書に『長崎乱楽坂』『橋を渡る』『犯罪小説集』『逃亡小説集』『東京湾景』『女たちは二度遊ぶ』『7月24日通り』『さよなら渓谷』『怒り』『ウォーターゲーム』『楽園』『路』『太陽は動かない』『湖の女たち』『永遠と横道世之介』など多数。

 

罪名、一万年愛す
吉田 修一 (著)

物語の名手が放つ、 感涙のミステリー。

装丁:國枝達也
装画:石田加奈子

 
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