小学館文庫小説賞受賞作家・黒田小暑さんデビュー第二作『ぼくはなにいろ』が刊行

黒田小暑さん著『ぼくはなにいろ』
「第20回小学館文庫小説賞」を受賞した『まったく、青くない』(「春がまた来る」を改題)でデビューした、、黒田小暑さんの第二作目『ぼくはなにいろ』が小学館より刊行されました。
町田そのこさん、ジャングルポケット斉藤慎二さんが絶賛する注目作、黒田小暑さん『ぼくはなにいろ』
2020年、『まったく、青くない』で第20回小学館文庫小説賞を受賞し、小説家デビューを果たした黒田小暑さん。文学YouTuberベルさん、セゴリータ三世さんら、人気YouTuberもその才能に嫉妬した、新世代の小説家です。
《 交通事故で体に傷を負い孤独に生きる祥司、トラウマが原因で異性に触れることができない千尋。スクラッチだけが生きがいの孝志朗と、外見を気にして摂食障害になりかけている中学生の絵美、手紙を書き続ける、話すことができない少年──。》
さまざまな傷を抱え、心を閉ざした若者たちが、ひととのかかわりを通じて新しい未来を築いていく感動作。生きていいんだと背中を押してもらえる作品です。
著者が渾身の想いを込め、何十回と改稿を重ねて完成させた本作の帯には、2023年本屋大賞に『宙ごはん』がノミネートしている話題の作家・町田そのこさんと、お笑い芸人であるジャングルポケット斉藤慎二さんのお二人が絶賛するコメントを掲載。
さらに、AV女優であり文筆家、映画監督としても活躍する戸田真琴さんからも、温かい推薦コメントが寄せられています。
◇「さまざまな傷をもつ彼らが気になってしまって、
引き込まれるように読んだ。
ラストは、鮮やかな青空を見上げるような気持ちになりました」
──町田そのこさん(作家)
◇「最高だ!
こんなに感情がぐちゃぐちゃに なる日がくるなんて!
生きたい…生き続けたい……」
──ジャングルポケット 斉藤慎二さん(芸人)
◇「人物たちが、本当に少しずつ
重なり合っていく姿を追った後は、
不器用でも大丈夫だと自然と思える気がした」
──戸田真琴さん(AV女優 /文筆家/映画監督)
★戸田真琴さんの書評全文:https://shosetsu-maru.com/review/oshiteke/30
★著者による新刊エッセイ:https://shosetsu-maru.com/yomimono/essay/bokuhananiiro
著者プロフィール
著者の黒田小暑(くろだ・しょうしょ)さんは、1994年生まれ、福岡県出身。2019年「春がまた来る」で第20回小学館文庫小説賞を受賞。受賞作を改題し、『まったく、青くない』でデビュー。
今作『ぼくはなにいろ』が第2作となる。
ぼくはなにいろ 黒田 小暑 (著) あなたは生きていい。著者渾身の人間賛歌! 交通事故で体に傷を負って以来、人目を避け孤独に生きてきた祥司は、行きつけの居酒屋で一人の女性に出会う。祥司には眩しいほどに快活に見えた千尋だったが、人に言えないトラウマを抱えていた。スクラッチの宝くじを削ることだけを生きがいに、父親の文具店を手伝う孝志朗。文具店の試し書きノートで絵を描き続ける、不登校の絵美。文章で学校の様子を絵美に伝える、口がきけない少年。 心を閉ざした若者たちの繊細な人間関係を描き、読む者すべての人生を肯定する大傑作。 【編集担当からのおすすめ情報】 |
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