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背筋さんホラー小説『口に関するアンケート』が発売1か月で15万部突破!

『近畿地方のある場所について』『穢れた聖地巡礼について』(ともにKADOKAWA)で話題となっている背筋さんのホラー小説『口に関するアンケート』(ポプラ社/9月4日刊行)が、発売して約1ヵ月で累計15万部を突破しました。

 

スマホよりも小さいミニホラー本が異例の大ヒット!

今年の9月17日に文化庁が公表した2023年度の「国語に関する世論調査」によると、16歳以上の男女で「月に一冊も本を読まない人」の割合が62.6%と最も多く、読書離れが顕著であることが大きな話題となりました。

 
そのような中、9月4日にポプラ社より刊行されたホラー小説『口に関するアンケート』が、発売直後からSNSを中心に話題となり、たちまち15万部を突破するという異例の大ヒットとなっています。20~30代男女が読者の6割を占めており、SNSでは「こんなに小さいのに、ちゃんと怖い」「気軽に手にとれてすぐ読める」といった感想投稿が相次いでいます。

 
スマホよりも小さいサイズ感と、たった60ページという短い物語でありながらしっかり恐怖を感じることができる“新感覚の読書体験”が大反響を呼んでおり、読書離れが叫ばれる中、普段あまり読書をしない人たちからも熱い支持の声が寄せられています。

 
「物語の進み方や最後のアンケートが想像力を掻き立ててとても震えた。」(中学生)

「御手元サイズで手軽に読みやすく、口に関するアンケートというなんとも言えないようなタイトルの本というのは珍しいですから、気になったんです。それで読んでみたら、本当に怖かったです。作中の呪いの根源等は他の怖い話に有り触れたような現実味のないものではなく、もしかしたらと自分自身にも心当たりの出てきてしまうような理由であったり、録音された映像が文字となっているので、まるで実録のような感覚で読め新感覚でとても不気味でした。」(高校生)

「読みやすい長さで、書かれている漢字も難しいものが少なく集中力が途切れることがなくスラスラ読めました。読み終わって、アンケートをしたあともう一度読み返すと、また最初に読んだ時とは違う気持ちになりました。面白かったです。」(高校生)

「読了後すぐに、もう一度最初から最後までしっかり読み返した本は初めてです。短編ホラーがこんなにも面白いとは!さすがです。」(パート・アルバイト)

「案外普通のホラー小説だな、と油断していたところ、とんでもないオチが待っていて感銘を受けました。」(会社員)

「内容はもちろん、パンチの効いた企画、装丁で楽しめました。」(会社員)

 

“新感覚の読書体験”を生んだ小さい本はなぜ生まれたのか

iPhone13miniと『口に関するアンケート』

iPhone13miniと『口に関するアンケート』

本作は、ポプラ社が運営するWEBサイト「WEB asta」にて掲載される予定の短編でしたが、「とにかく怖くて面白い!」と社内全体に評判広がっていきました。アンケートという設定も踏まえてWEBよりも紙のほうが読者に面白さがより伝わりやすいのではないかと編集部・営業部で検討し、紙の書籍の刊行を決定しました。

 
60ページと短い作品だったので、普段あまり読書をしない人たちも手軽に手に取ることができます。また、コミックのように読み終えたあとに貸し借りなどもしやすく、コンパクトな形が本企画にマッチすると考え、斬新な形式での本が生まれました。

 
なお、本文内の文字や装幀に施された仕掛けなども、“新感覚の読書体験”につながっているようです。

 

著者プロフィール

背筋(せすじ)さんは、『近畿地方のある場所について』(KADOKAWA)で2023年にデビュー。同作が『このホラーがすごい! 2024年版』(宝島社)国内編第1位を獲得。

近著に『穢れた聖地巡礼について』 (KADOKAWA)など。

 

 


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