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【第52回泉鏡花文学賞】原田マハさん『板上に咲く』が受賞

金沢市は、泉鏡花の文学世界に通ずるロマンの薫り高い作品に贈る「第52回泉鏡花文学賞」の受賞作を発表しました。

 

第52回泉鏡花文学賞が決定!

第52回泉鏡花文学賞の受賞作品は次の通りです。

 
<第52回泉鏡花文学賞 受賞作品>

原田マハ(はらだ・まは)さん
『板上に咲く』(幻冬舎)

 
受賞作の『板上に咲く』は原田マハさんが、昨年生誕120年を迎え、今なお愛されている”世界のムナカタ”棟方志功の知られざる真実に迫った作品です。2023年12月にAmazonオーディブルより〈オーディオファースト〉作品として配信され、今年3月に幻冬舎より単行本化されました。

 
選考委員は、五木寛之さん、村田喜代子さん、村松友視さん、嵐山光三郎さん、山田詠美さん、綿矢りささん。

受賞者の原田マハさんには、正賞として八稜鏡(はちりょうきょう)、副賞として賞金150万円が贈られます。授賞式は11月9日(土)15:00から金沢市民芸術村パフォーミングスクエア(金沢市大和町1-1)にて開催。

 

受賞者プロフィール

(c)ZIGEN

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原田マハ(はらだ・まは)さんは、1962年生まれ、東京都出身。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立、フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。

2005年『カフーを待ちわびて』で日本ラブストーリー大賞を受賞し、デビュー。2012年『楽園のカンヴァス』(新潮社)で山本周五郎賞受賞。2017年『リーチ先生』(集英社)で新田次郎文学賞を受賞。

著書に『暗幕のゲルニカ』『サロメ』『たゆたえども沈まず』『美しき愚かものたちのタブロー』『風神雷神 Juppiter, Aeolus』『〈あの絵〉のまえで』『リボルバー』『原田マハ、アートの達人に会いにいく』など。

 

泉鏡花文学賞について

泉鏡花文学賞は、金沢市が主催。金沢に生まれ、近代日本の文芸に偉大な貢献をなした泉鏡花の功績をたたえ、あわせて「鏡花文学を育んだ金沢の風土と伝統を広く人々に認識していただき、文芸を通じ豊かな地域文化の開花」を期待して制定。

毎年8月1日を基準日とし、それまでに刊行された文芸作品(小説、戯曲など、単行本に限る)で、泉鏡花の文学世界に通ずるロマンの薫り高い作品を」対象とします。

なお、全国規模の地方自治体主催の文学賞としては、全国に先駆けて昭和48年に制定された文学賞です。

 

板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh
原田 マハ (著)

原田マハ3年ぶり長編アート小説がついに単行本に!

「ワぁ、ゴッホになるッ!」
1924年、画家への憧れを胸に裸一貫で青森から上京した棟方志功。
しかし、絵を教えてくれる師もおらず、画材を買うお金もなく、弱視のせいでモデルの身体の線を捉えられない棟方は、展覧会に出品するも落選し続ける日々。
そんな彼が辿り着いたのが木版画だった。彼の「板画」は革命の引き金となり、世界を変えていくーー。

墨を磨り支え続けた妻チヤの目線から、日本が誇るアーティスト棟方志功を描く。
感涙のアート小説。

 
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泉鏡花文学賞|文学のまち金沢 鏡花文学賞

 


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