妄想の天才・浅生鴨さん短篇集『四メートルの過去』が刊行
浅生鴨さんの短篇小説集『四メートルの過去』が左右社より刊行されました。
ジャンルを超えて描かれる50の摩訶不思議な物語
「太陽は今月末をもって閉店いたします。長年のご利用ありがとうございました。」
(「太陽の時間」より)
太陽の閉店宣言に研究者たちは右往左往し、走馬灯の動画編集者は見知らぬ人の記憶に自分を発見し、警官たちは逮捕権を巡って賄賂合戦、大統領にまで昇りつめたスパイは死の床で最後のミッションを待つ――。
本書には、政治風刺、SF、ホラー、ファンタジー、青春小説など、ジャンルを超えて描かれる50作品を収録。現実世界の歪みを映し出す奇想天外な物語が展開されます。
本書の目次
四メートルの過去
出演料
口笛
豆電球
予想外の収穫
一息笠地蔵
ミステリーの作法
関係者限定
相性
選択肢は三つある
思い出して鳴る
以前に会ったのかも
レンズを透せば
一番の願い事
一番いい思い出
ミッション・インポッシブル
質問と回答
タイミングが合えば
DVDを見るつもり
ペダルを踏み込む
やわらかなハードボイルド
権限
何があってもダメ
乗る人
乗る人2
必ず連絡が来る
太陽の時間
他人の意見
定期購読のお詫びとお知らせ
かとうの悩み
必ず落ちる
采配
黒い車と雨の朝
金と銀と鉄
亀の背中
白い息
西口
不祥事の始末
ぜったい間違えている
ダイジョウブ
留守番電話
風は二回吹いた
海風
もうすぐ小学校が取り壊される
新しいマニュアル
ブラブラしていた
いつもそこにいる
共同作業なんです
バスを待つ
長く深い眠り
著者プロフィール
浅生鴨(あそう・かも)さんは、1971年生まれ、兵庫県神戸市出身。早稲田大学第二文学部除籍。作家、広告プランナー。出版社「ネコノス」創業者。たいていのことは苦手。ゲーム、レコード、デザイン、広告、演劇、イベント、放送などさまざまな業界・職種を経た後、現在は執筆活動を中心に、広告やテレビ番組の企画・制作・演出などを手掛けている。
主な著書に『伴走者』『どこでもない場所』『ぼくらは嘘でつながっている。』『すべては一度きり』『たった二分の楽園』『三万年後に朝食を』など。同人活動として『雨は五分後にやんで』『牛し本』などの展開も。座右の銘は「棚からぼた餅」。
![]() | 浅生鴨短篇小説集 四メートルの過去 浅生鴨 (著) |
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