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標野凪さん×冬森灯さん×友井羊さん×八木沢里志さん×大沼紀子さん×近藤史恵さん『眠れぬ夜のご褒美』が刊行

標野凪さん、冬森灯さん、友井羊さん、八木沢里志さん、大沼紀子さん、近藤史恵さんによる短篇集『眠れぬ夜のご褒美』がポプラ文庫より刊行されました。

 

今日も頑張ったあなたを労わる、とっておきの「夜食」をどうぞ。

本書は、おいしいものが大好きな作家陣が、夜に織りなす極上の人間ドラマを描く、心とお腹が温かく満たされる短篇集です。

 
想い人を待ち続ける駅で。終電を逃し、たどり着いた秘密の場所で。禁断のラーメンを食べに行く道中で。傷心旅行で訪れたいわくつきのペンションで。古い友人たちと定期的につどうファミレスで。「正しい食べもの」をつくり続けてきたキッチンで。
――「夜食」にまつわる人間ドラマを描く、心とおなかを温かく満たす6篇を収録。イラストは田渕正敏さんが担当。

 

『眠れぬ夜のご褒美』収録作品

 
◆標野凪さん「バター多めチーズ入りふわふわスクランブルエッグ」

定時退社して、とある駅の改札前に陣取った陽茉莉。
脳裏によぎるのは、待ち人である憲吾との思い出の数々だ。
小学校の同窓生だった彼とは大学で再会するもすぐ疎遠に。
社会人になって偶然連絡を取り合い、恋人同士になったのだが……。

 
◆冬森灯さん「ひめくり小鍋」

終電を逃したすず音が、謎めいた女性に誘われてたどり着いたいっぷう変わった場所「うしみつ屋」。
秘密の合言葉を告げた先には、思わぬ世界が広がっていた――。

 
◆友井羊さん「深夜に二人で背脂ラーメンを」

ある事情から不眠がちの勝を、深夜、大学の同級生・昇一がラーメンを食べようと誘いに来た。
「二人で罪悪感を分け合うんだ」
昇一のお目当ての店に向かう途中、二人の身近で起きた事件の現場を通りかかり……。

 
◆八木沢里志さん「ペンション・ワケアッテの夜食」

那須高原にある小さなペンション「ペンション・ワケアッテ」。
傷心旅行で明美が訪れたそこは、ちょっと変わったオーナー夫婦が営む、いわくつきと噂の宿だった。

 
◆大沼紀子さん「夜の言い分。」

古い友人たちと真夜中のファミレスに集っておしゃべりをする「夜食会」を定期的に催している私。
アラフィフにもなれば、バツがついた人、熟年結婚する人、子どもとの関係に悩む人、ずっとシングルで来た人さまざまだ。
気のおけないおしゃべりは、意外な展開を見せ――。

 
◆近藤史恵さん「正しくないラーメン」

食に厳しい母に育てられた料理研究家の秀美は、「正しい食べもの」を好む夫の亮太郎に、インスタントの激辛キムチラーメンが食べたいと言い出せない。そのストレスが次第に溜まっていき――。

 

眠れぬ夜のご褒美 (ポプラ文庫)
標野凪 (著), 冬森灯 (著), 友井羊 (著), 八木沢里志 (著), 大沼紀子 (著), 近藤史恵 (著), 田渕正敏 (イラスト)

 


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