【第15回創元SF短編賞】稲田一声さん「廃番の涙」が受賞
東京創元社は4月22日、短編SFの新人文学賞「第15回創元SF短編賞」の受賞作を発表しました。
第15回創元SF短編賞が決定!
第15回創元SF短編賞の最終選考会が4月22日に東京創元社会議室で開催され、受賞作が次の通り決定しました。
<第15回創元SF短編賞 受賞作品>
稲田一声(いなだ・ひとこえ)さん
「廃番の涙」
受賞者の稲田一声さんは、1990年生まれ、愛知県出身。東京都在住。2020年「おねえちゃんのハンマースペース」で第4回ゲンロンSF新人賞東浩紀賞を受賞。2022年『SFアンソロジー 新月/朧木果樹園の軌跡』(編:井上彼方さん/Kaguya Books)に「人間が小説を書かなくなって」を収録。2023年発表の第14回創元SF短編賞では最終候補作に入っており、今回晴れて受賞となりました。
受賞作は8月刊行予定の『紙魚の手帖vol.18』に収録された後、単体の電子書籍として刊行されます。また、朗読音源化して配信もされます。
選考委員は飛浩隆さん、宮澤伊織さん、小浜徹也さん(東京創元社)。選評は、近日中に「Web東京創元社マガジン」に掲載されます。
なお、最終候補作は以下の5編でした。
【最終候補作】
◎稲田一声(いなだ・ひとこえ)さん「廃番の涙」
◎神無月佳(かなづき・ けい)さん「わだつみの揺り籠」
◎難波行(なんば・ゆき)さん「最後のラクダ」
◎金森ムル(かねもり・むる)さん「夜叉ヶ池玻璃のしがらみ」
◎三浦俳(みうら・はい)さん「からくり千年道中」
創元SF短編賞について
創元SF短編賞は、東京創元社が主催する公募の文学賞です。
対象となるのは、未発表の“広義”のSF短編(40字×40行換算で10枚以上25枚以下)で、受賞作は今夏刊行予定の『紙魚の手帖』に掲載された後、短編単体で電子書籍化され、規定印税をもって賞金となります。
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