西加奈子さん翻訳、フランスから届いた美しい夜の絵本『きみだけの夜のともだち』が刊行

セング・ソウン・ラタナヴァンさん作『きみだけの夜のともだち』(訳:西加奈子さん)
夜が少しだけ待ち遠しく楽しく思える優しい翻訳絵本、セング・ソウン・ラタナヴァンさん作『きみだけの夜のともだち』がポプラ社より刊行されました。本作品は”夜の時間” をテーマにした、小さなお子さん様から大人まで、楽しめる美しい絵本です。訳者は、作家の西加奈子さん。
夜がちょっとだけ、怖くなくなって、待ち遠しくなる絵本
真っ暗になった夜。ベッドに潜り込んだ男の子でしたが、急に不安に駆られます。物陰に人が潜んでいるのではないか、何か物音かしたかも、そんな不安に押しつぶされそうになったとき、小さなネズミが現れて男の子に声をかけます。
「きみ、夜だけのともだちをさがしてるんでしょ!」
男の子と小さなネズミは、家の中のあらゆる部屋を訪れて、その先で悩みを抱えた登場人物たちと出会い、彼らと一緒にその悩みについて乗り越えていくことに……。
◆どのページも開くたびに心躍るカラフルな色使い!
本書は、フランスの名高い文学賞、2021年ランデルノー賞受賞作品『Gaspard dans la nuit』の日本語翻訳版。夜がテーマの絵本ですが、色鮮やかな絵が印象的な一冊です。
そして、素敵な文章を訳したのは作家の西加奈子さん。”夜をおそれる子どもに、優しく「大丈夫だよ」と囁いてくれる絵本です”とコメントを寄せています。
著者プロフィール
■作:セング・ソウン・ラタナヴァンさん
1974年生まれ。パリ国立高等美術学校卒業後、フランス国内外で定期的に作品を発表している。
2016年に自身初の児童書『Attends Miyuki』を出版。『Au lit Miyuki』(2017)、『MerciMiyuki』(2018)とシリーズを続け、2018年には出版社La Martiniere Jeunesseから『Monile』を出版している。『君だけの夜のともだち』の原書『Gaspard dans la nuit』は2021年ランデルノー賞作品。
■訳:西加奈子(にし・かなこ)さん
1977(昭和52)年、イランのテヘラン生れ。エジプトのカイロ、大阪で育つ。2004(平成16)年に『あおい』でデビュー
。2007年に『通天閣』で織田作之助賞、2013年に『ふくわらい』で河合隼雄賞、2015年に『サラバ!』で直木三十五賞を受賞。ほか著書に『きいろいゾウ』『漁港の肉子ちゃん』『まく子』『i』、絵本に『きいろいゾウ』『めだまとやぎ』『きみはうみ』など多数。
きみだけの夜のともだち (ポプラせかいの絵本) セング・ソウン・ラタナヴァン (著), 西 加奈子 (翻訳) 真っ暗になった夜。男の子は急に不安に駆られます。物陰に人が潜んでいるのではないか、何か物音かしたかも……そんな不安に押しつぶされそうになった時、小さなネズミが現れて男の子に声をかけます。男の子と小さなネズミは、家の中のあらゆる部屋を訪れて、その先で悩みを抱えた登場人物たちと出会い、彼らと一緒になってその悩みについて乗り越えていくことに。 |
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