光浦靖子さん〈カナダ留学〉エッセイ『ようやくカナダに行きまして』が刊行
光浦靖子さんのカナダ留学エッセイ『ようやくカナダに行きまして』が文藝春秋より刊行されました。
コロナ禍の2021年7月、光浦靖子さんは日本を出発しカナダへ――。
コロナ禍の2021年7月、日本を出発した光浦靖子さん。PCR検査を受けるのにも一苦労。16日間の隔離に始まり、ままならない英語に悪戦苦闘しつつ、語学学校で出会った女王様のようなコロンビア人女性のヘレナや、バンクーバーに住む作家の西加奈子さんをはじめとする日本人ママ友会、名付けて「オバンジャーズ」に頼った引越し騒動、カレッジへの道が開けたことなど、随所でツッコミを入れつつ、ありのままの心情を綴ったエッセイです。
光浦さんのカナダでの暮らしがわかる写真もカラーで多数収録。50歳での初の海外暮らし。アラフィフ世代はもちろんのこと、全世代に共感と前向きな気持ちをくれる一冊です。

カナダプレイス。ここで夏は語学学校の生徒たちとお弁当を食べました。

バンクーバーのガスタウン。観光名所の蒸気時計。
光浦靖子さん コメント
この本はカナダに来て1年目、2021年7月から2022年7月までの語学学校時代の話が中心になります。50歳の留学生の話です。とにかく英語が話せない、聞き取れない、そしてコンピューターが全く使えない、無力とはこのことか、を思い知る毎日です。新しいことを始めると必ずトラブルが起きます。でも、誰かが助けてくれたり、なんかうまいことぬるっと生き抜いています。やっぱ新しい世界を知ることは興奮する。心も体も少し強くなってきた気がします。
本書の目次
はじめに
いざ出発よ
隔離前半戦
自己PCR検査、決戦/初登校
ヘレナに出会う
グレンダごはん
第三勢力あらわる
シェフになる!!
オバンジャーズ登場
ジャパニーズセレブリティ
入学延期チャレンジ
カナダのスーパー・ファッション
公園
いつもの食事
ヘレナの告白
ヘレナの置き土産
新しい出会い
バドミントンと医者
出会い系アプリ
ヘレナに会いにコロンビア旅
あとがき
著者プロフィール

撮影:山崎智世
光浦靖子(みつうら・やすこ)さんは、1971年生まれ、愛知県出身。幼なじみの大久保佳代子さんと「オアシズ」を結成。国民的バラエティー番組「めちゃ2イケてるッ!」のレギュラーなどで活躍。また、手芸作家・文筆家としても活動する。
大評判となった前著『50歳になりまして』(文藝春秋)、『私が作って私がときめく自家発電ブローチ集』(文藝春秋)、『靖子の夢』(スイッチパブリッシング)、『傷なめクロニクル』(講談社)など。
2021年からカナダに留学。
![]() | ようやくカナダに行きまして 光浦 靖子 (著) コロナ禍の2021年7月、光浦靖子は日本を出発しカナダへーー。 |
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