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小松立人さん「第33回鮎川哲也賞」優秀賞受賞作〈特殊設定×サスペンス長編〉『そして誰もいなくなるのか』が刊行

2023年に発表された第33回鮎川哲也賞にて優秀賞を受賞した、小松立人さん著『そして誰もいなくなるのか』が東京創元社より刊行されました。

 

死神から与えられた「死までの一週間の猶予」 この異様な状況で、仲間が次々と殺されていく……衝撃の展開と驚愕の真相が待ち受ける傑作ミステリが登場!

小松立人さんのデビュー作にして第33回鮎川哲也賞優秀賞受賞作『そして誰もいなくなるのか』が書籍化されました。東京創元社が主催する文学新人賞「鮎川哲也賞」の第33回の選考において「一気読みのスリルがある」「犯人の動機に驚かされた」など、高い評価を獲得した作品です。

 
過去にとある犯罪に手を染めた仲間4人が、10年後に再会した翌日に崖崩れに巻き込まれて全員が命を落とします。しかしそこに現れた死神により「一週間遡って生き返る」ことに。この特異な状況でなぜか仲間が一人また一人と殺されていき……。

疑心暗鬼に陥る登場人物たちをリアルな筆致で描き、張り巡らされた伏線を見事に回収した緊迫かつ驚愕の真相まで一気読み必至の特殊設定×サスペンス長編です。

 
なお、著者の小松立人さんは、1974年大阪府生まれ。沖縄県在住。鮎川哲也賞優秀賞受賞が決定した際には、宮古島市役所に勤めながら推理小説を執筆していた経歴なども話題になりました。

 
【あらすじ】

ミステリ作家デビューを夢見る小松立人は、学生時代にとある犯罪に手を染めた。家庭教師先のタンス預金二千万円を、知人同士四人でこっそり盗み出したのだ。ほとぼりの冷めた十年後、盗んだ金を掘り起こすために集まった小松たちは、崖崩れに巻き込まれて命を落とした。
――はずなのに彼らは、死神から一週間の猶予期間を申し渡され、事故の七日前に戻る。期間中は仲間を殺害することで相手の残りの寿命を奪うことも可能だという。死までの一週間、小松はこの奇妙な出来事を小説に仕立てて新人賞への投稿を目指すことに。しかし、仲間たちは次々と……。独特な感性で描く、“特殊設定×サスペンス”長編。

 
刊行前に本作を読んだ書店員さんからは絶賛の声が続々と!

幾度となく見せ場がある作品で、緊張感と興奮が 半端ない!全くもって予測不可能。物語のどの部分を切り取っても違う表情を見せる新感覚ミステリだ。ん?!え?っ?!は?!と言語化出来ないわき上がる感情が炸裂して、最後の一行を読み終えたら、絶対にまた最初から読んでしまう。絶対に。
――文真堂書店ビバモール本庄店 新井さゆりさん

想像をはるかに超えていく展開に、目が離せません。
最後は主人公、小松と一緒に心まで砕かれました。笑
――TSUTAYAサンリブ宗像店 渡部知華さん

“死神による時間のリセット”という特殊な設定に惹かれました。
しかし怖いのは死神ではなく、やはり人間なのですね。
限られた時間の中で彼らがどう動くのか、本当に「そして誰もいなくなるのか」、ぜひ見届けてほしいです。
――うさぎやTSUTAYA宇都宮東簗瀬店 猪俣あづみさん

 
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著者プロフィール

小松立人(こまつ・たひと)さんは、1974年生まれ、大阪府出身。大阪市立大学卒業。沖縄県在住。2023年、第33回鮎川哲也賞に投じた『そして誰もいなくなるのか』で優秀賞を受賞。本書が単行本デビュー作である。

鮎川哲也さん編『本格推理11』(光文社文庫)に「キャンプでの出来事」が収録されている。

 

そして誰もいなくなるのか
小松 立人 (著)

第33回鮎川哲也賞優秀賞受賞作
死神から与えられた「死までの一週間の猶予」
仲間たちはまた一人と殺害されて……
新時代の“特殊設定×サスペンス”長編

装画:syo5
装幀:大岡喜直(next door design)

 
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