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角田光代さん×山本淳子さんが『源氏物語』と紫式部、藤原道長を語り尽くす!『いま読む「源氏物語」』が刊行

5年かけて全訳に挑んだ作家・角田光代さんと、平安文学研究者・山本淳子さんが『源氏物語』と紫式部、藤原道長を語り尽くす対談集『いま読む「源氏物語」』が河出書房新社より刊行されました。

 

いまなお千年の時代を越えて訴えてくる日本文学最大の傑作『源氏物語』はどういう物語なのか? 時代によって、読者の読み方はどのように変化したのか? 

2015年から『源氏物語』全訳に挑み、5年の歳月をかけて完成させた、角田光代さん。

2007年に『源氏物語の時代』でサントリー学芸賞、2015年に『平安人の心で「源氏物語」を読む』で古代歴史文化賞優秀賞を受賞し、近刊の『道長ものがたり』も好評の平安文学研究者、山本淳子さん。

 
『いま読む「源氏物語」』では、当代きっての『源氏物語』プロフェッショナルのお二人が、『源氏物語』やその登場人物、作品が描かれた平安時代の文化背景などを縦横無尽に語り尽くします。

 
「藤壺は光源氏を愛していたか?」
「末摘花へ向けられた美醜の評価に何を感じるか?」
「ネグレクト、暴力、不妊…紫の上の苦難には何が投影されているのか?」

現代ならではの視点で語られる刺激的な対談は、『源氏物語』とその作者・紫式部だけでなく、藤原道長、一条天皇、定子、彰子、清少納言…、周辺人物たちの姿が思わぬ角度から鮮明になる面白さに満ちています。

 

本書の構成

第一章 『源氏物語』が今、語りかけてくるもの

第二章 『源氏物語』の書かれた時代

第三章 気になる登場人物、場面から『源氏物語』を読み解く

第四章 さらに『源氏物語』をめぐって

 

著者プロフィール

 
■角田光代(かくた・みつよ)さん

1967年生まれ。1990年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。著書に『対岸の彼女』(直木賞)、『八日目の蝉』(中央公論文芸賞)など。『源氏物語』の現代語訳で読売文学賞を受賞

 
■山本淳子(やまもと・じゅんこ)さん

1960年生まれ、金沢市出身。京都大学大学院博士課程修了。平安文学研究者。京都先端科学大学人文学部教授。『源氏物語の時代』(朝日選書)でサントリー学芸賞を受賞。著書に『紫式部ひとり語り』『道長ものがたり』他。

 

いま読む『源氏物語』 (河出新書)
角田 光代 (著), 山本 淳子 (著)

新訳を手掛けた作家・角田光代と、平安文学研究者として注目の山本淳子が、今源氏物語をどう読むか、現代の視点から読み解く。

 


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