「正解のない問題」だらけの世の中を生き抜く力を養え! 池上彰さん監修『正解のない問題集 道徳編』が刊行

池上彰さん監修『正解のない問題集 道徳編』
池上彰さん監修『正解のない問題集 道徳編』がGakkenより刊行されました。
答えのない問いに立ち向かえる人が求められている
いまや移り変わりが激しい時代。ついこの間までは正解とされていた手法が、すぐに時代遅れのものに変わることも珍しいことではありません。
これからは、基礎的な知識や技能を身につけるだけでなく、それを使いながら答えのない問いに対して、自分の頭で考え自分なりの正解を導ける人間となることが求められているのです。
そんな時代に子どもたちにおススメなのが本書『正解のない問題集 道徳編』です。本書は池上彰さんが監修で、「年下は年上を敬ったほうがいいのか?」「いじめを止めないのは同罪なのか?」「ついてもいい嘘はあるのか?」などなど大人も頭を悩ませてしまうような、人によって正解が異なる30の問題について掲載しています。
正解がないから考えないということではいけません。正解がないからこそ、自分の頭でよく考えて、自分の心の中に正解を持っておくことが大切なのです。

本書で扱っている正解のない問題の例。子どもから聞かれたら、大人も答えに困る問題ばかり。

問題のページ。身近によくある事例だからこそ、自分事として考えられる。
読みやすくて共感力が鍛えられる面白い設定
本書は“個性豊かな8名の宇宙人たちが地球にやってきて、地球にある正解のない問題について学ぶ”という設定になっています。頭を悩ませてしまうような骨太な問題を扱っていても、この設定のおかげでとても読みやすく、どんどんページが進みます。

個性豊かな宇宙人たちといっしょに「正解のない問題」を体験する。
8名の宇宙人にはそれぞれ“正義感が強い”“論理的に考える”“考え方が柔軟だが人の意見を聞きすぎる”などの特徴があります。
問題が提示された後の見開きでは、その宇宙人たちが問題についてあれやこれやと議論をしています。いろいろな性格の人が意見を交わしているのを疑似的に体験でき、“人の立場になって物事を考える力=共感力”を磨くこともできるのです。

多様な意見があることを学び、最後は自分の意見を書いてみるのもいい。議論を深めるためのデータも満載。
『正解のない問題集 道徳編』は、子どもも大人も同じ目線で「考えることを楽しむことができる本」となっています。
池上彰さんの言葉(「はじめに」より抜粋)
学校のテストでは必ず正解があります。ところが世の中には、「これが正解」とは言 い切 れないものが、いくらでもあります。
この本では、人によって正解が異なるであろう30個の問題を取り上げています。人によって意見の異なるやりとりを読んだうえで、あなたは何を「正解」と考えるでしょうか?
この本を読み終わったとき、そしてあなたが自分なりの「正解」を出したとき、あなたは読み始める前より成長していますよ。
正解のない問題集 道徳編 (新時代の教養) 池上 彰 (監修) 世の中には、いろいろな価値観があるために、はっきりとした答えがない「正解のない問題」がたくさんあります。本書は、この正解のない問題が身近なところから、社会・世界といった大きなところまで存在していることを知り、考えるための本です。 |
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