ホラー漫画家・日野日出志さん傑作選集第2弾『日野日出志グレイトワークス』が刊行
ホラー漫画の巨匠、日野日出志さんによる傑作選集第2弾となる『日野日出志グレイトワークス』(編:寺井広樹さん)が太田出版より刊行されました。
艶やかな恐怖を目撃せよ!
352ページもの大ボリュームの本書には、「赤い花」「泥人形」「ウロコのない魚」「幻色の孤島」「赤い蛇」のほか、平成初期のまぼろしの作品群「あしたの地獄―2020年地球発―」より「水の怪物」が単行本初収録されています。

トビラ

単行本初収録「水の怪物」より。2000年『スーパーホラー』2号では緑色のインクで掲載された。本書も踏襲して再現している。
また、ミュージシャン・石野卓球さんが本書を推薦。コメントを寄せています。
「子供の頃、無意識に “恐怖” “悲哀” “妖艶” を同時に体験し学んだのがこの作品群だった。
そして大人になった今でもその衝撃は変わらない。
まごうことなきマスターピース!」
── 石野卓球さん
巻末には、書評家・朝宮運河さんによるエッセイ「いつか見た怖い夢」と、編者・寺井広樹さんによる解説を収録。多くの人を魅了してやまない、日野作品の魅力を分析します。
「夢想の世界を描いているからこそ、いっそう怖くて美しい。多くの人を魅了してやまない日野作品の魅力も、まさにこれなのではないか。われわれ日野ファンは作品のページを捲るたび、いつか見た悪夢の光景に出会う。そしてその恐ろしさに打ち震えながら、思い出した!と叫ぶのだ。失われていた記憶をついに取り戻した「ウロコのない魚」の少年のように。」
── 朝宮運河さん(本書巻末エッセイより)
本書の目次
「赤い花」
「泥人形」
「ウロコのない魚」
「幻色の孤島」
「赤い蛇」
「水の怪物 あしたの地獄―2020年地球発― 」
巻末エッセイ「いつか見た怖い夢」朝宮運河
巻末解説 寺井広樹
著者プロフィール
■日野日出志(ひの・ひでし)さん
漫画家。1946年生まれ、旧満州チチハル市出身。1967年のデビュー以来、雑誌『ガロ』『少年画報』『少年サンデー』などを中心に『蔵六の奇病』『地獄変』など数多くの怪奇や叙情的な世界を表現し、ホラー漫画界の重鎮として人気を確立。
国内にとどまらず海外でも高く評価され、翻訳作品が多数ある。近年では叙情怪奇作家として絵本を創作するなど精力的に活動を行う。
■編:寺井広樹(てらい・ひろき)さん
文筆家。1980年生まれ、神戸市出身。日野日出志さんとともに日野プロダクションを設立。文筆業のかたわら、地方創生事業に進出し、企画プロデュースした「お化け屋敷電車」「まずい棒」が話題に。
『日野日出志全仕事』(玄光社)、『日野日出志 トラウマ!怪奇漫画集』(イカロス出版)、『ようかいでるでるばあ!!』(彩図社)など著書多数。ドキュメンタリー映画「伝説の怪奇漫画家・日野日出志」では監督・撮影を務める。
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<既刊>
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