社会は“自由”で“多様”なはずなのに、なんでこんなに息苦しい? 阿比留久美さん『孤独と居場所の社会学』が刊行

阿比留久美さん著『孤独と居場所の社会学 なんでもない“わたし”で生きるには』
阿比留久美さんが、現代の閉塞感に風穴をあけ「誰もが息のしやすい社会」を構想する『孤独と居場所の社会学 なんでもない“わたし”で生きるには』を大和書房より刊行しました。
SNSを通して私たちは「つながっている」――なのになぜこんなに不安で孤独なのか? 「居場所」を切り口に生きづらさの構造を解き明かす!
コロナ禍以降、人との交流の機会が減少し「孤独」を感じている人が増えています。
SNSが発達し、直接会わずとも、私たちは「つながっている」。しかし、人々はなぜこんなにも孤独を感じるのか。それは「居場所」が持てないことに起因します。
本書では自分にとっての「居場所」を見つけるために、「承認欲求とアイデンティティ」「女性の生き方」「能力主義」「自己責任」など、さまざまな切り口から、現代人の抱える「生きづらさの構造」を解き明かします。
本書の構成
第1部 居場所と承認
1章 なぜ居場所について考えるのか
2章 存在証明を求める社会
第2部 不安定化する生の基盤
3章 学校から社会への移行
4章 変わりゆく家族のかたち
5章 翻弄される女性の生き方
第3部 居場所ある生を生きるために
6章 ただの人として、声をあげる
7章 自立しないとダメですか?
8章 居場所ある生を生きるために
著者プロフィール
著者の阿比留久美(あびる・くみ)さんは、早稲田大学文学学術院文化構想学部准教授。専門は教育学(社会教育、青年期教育論)。子ども・若者が育ち、生きていくことのできる社会の在り方を、教育・福祉・文化を架橋しながら考えている。子ども・若者支援団体や当事者団体などの活動から、ありうべき未来を構想中。若者協同実践全国フォーラム(JYCフォーラム)理事。
単著に『子どものための居場所論』(かもがわ出版)、共著に『「若者/支援」を読み解くブックガイド』(かもがわ出版)など。
孤独と居場所の社会学~なんでもない〝わたし″で生きるには 阿比留 久美 (著) 社会は「自由」で「多様」なはずなのに、 能力主義と自己責任、家族の多様化、ジェンダー不平等、承認欲求とアイデンティティ……。 |
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