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呪われよ、子々孫々の果てるまで――貴志祐介さん11年ぶりの長編ホラー小説『さかさ星』が刊行

貴志祐介さんによる11年ぶりの長編ホラー小説『さかさ星』がKADOKAWAより刊行されました。

 

”さかさ星”の禁忌に触れたとき、世界は反転する――。

『黒い家』『天使の囀り』『クリムゾンの迷宮』と数々のヒット作を発表し、常にホラー小説界をけん引してきた貴志祐介さん。『さかさ星』は、単行本の長編ホラーとしては、第1回(2010年)山田風太郎賞受賞作の『悪の教典』以来14年ぶり、文庫書き下ろしを含むと2013年刊行の『雀蜂』以来11年ぶりとなる著書です。

 
屋敷に配置された数々の呪物が引き起こす恐るべき超常現象と、それらに秘められた人間の悪意と業に満ちたおぞましい因縁話に震撼すること間違いなし。怪異とヒトコワ、両方が詰め込まれた贅沢な作品です。

 
そして、貴志さんといえばホラーだけでなく、『鍵のかかった部屋』の「防犯探偵・榎本」シリーズや『青の炎』といったミステリでも活躍されてきました。本作でも、そんな著者ならではの緻密な謎とどんでん返しが仕掛けられています。「呪い」という異形の論理が支配する謎解きをお楽しみください。

 
【あらすじ】

呪われよ 子々孫々の果てるまで
呪物に満ちた旧家で起きた一家惨殺事件の真相は――
『黒い家』『悪の教典』に続く暗黒ホラー巨編

戦国時代から続く名家・福森家の屋敷で起きた一家惨殺事件。死体はいずれも人間離れした凄惨な手口で破壊されており、屋敷には何かの儀式を行ったかのような痕跡が残されていた。

福森家と親戚関係の中村亮太は、ある理由から霊能者の賀茂禮子と共に屋敷を訪れ、事件の調査を行うことになる。賀茂によれば、福森家が収集した名宝・名品の数々が実は恐るべき呪物であり、そのいずれか一つが事件を引き起こしたという。賀茂の話を信じきれない亮太だったが、呪物が巻き起こす超常的な事象を目にしたことで危機を感じ始める。さらに一家の生き残りの子供たちにも呪いの魔の手が……。

一家を襲った真の呪物は? そして誰が何のために呪物を仕掛けたのか? 数百年続く「呪い」の恐怖を描く、待望の長編ホラー。

 
★本作の刊行を記念して、冒頭から63ページまでの大ボリュームで特別公開!
https://note.com/kadobun_note/n/n5583abd6e1fe

 

著者プロフィール

貴志祐介(きし・ゆうすけ)さんは、1959年生まれ、大阪府出身。京都大学経済学部卒業。生命保険会社に勤務後、作家に。

1996年「ISOLA」が日本ホラー小説大賞長編賞佳作となり、『十三番目の人格ISOLA』と改題して角川ホラー文庫より刊行される。翌年、『黒い家』で第4回日本ホラー小説大賞を受賞、同書は130万部を超えるベストセラーとなる。2005年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、2008年『新世界より』で日本SF大賞、2010年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

ほかに『天使の囀り』『クリムゾンの迷宮』『青の炎』『ダークゾーン』『狐火の家』『鍵のかかった部屋』『ミステリークロック』『コロッサスの鉤爪』『罪人の選択』『我々は、みな孤独である』『秋雨物語』『梅雨物語』『兎は薄氷に駆ける』などがある。

 

さかさ星
貴志 祐介 (著)

呪われよ 子々孫々の果てるまで

装丁:坂野公一(welle design)

 
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【試し読み】貴志祐介『さかさ星』冒頭特別公開!|KADOKAWA文芸「カドブン」note出張所

 


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