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『文學界』2024年8月号に戸川純さん初小説「狂女、純情す」が掲載

文藝春秋が発行する文芸誌『文學界』2024年8月号が7月5日に発売されました。今号には戸川純さんの初小説「狂女、純情す」を収録。村上春樹さんのトーク記事「音楽とデザインの幸福なコラボレーション」、児玉雨子さん・ニシダさんの「文学フリマ・ルポ」なども掲載されています。

 

「ゲルニカ」結成から43年――数々の伝説的な楽曲を世に送り出してきた戸川純さんの初小説「狂女、純情す」

 
【あらすじ】

妹が亡くなり、マスコミから追われ、男と出会った。
それは修羅の始まりでもあった――

 
なお、インタビュー記事〈戸川純「獰猛な生への執着」(聞き手=前田隆弘)〉も掲載されています。

 
<戸川純さん プロフィール>

子役経験を経て、1980年に「しあわせ戦争」でテレビドラマデビュー。1982年にゲルニカのボーカリストとして「改造への躍動」でデビュー。同年、TOTOウォシュレットのCM出演でお茶の間にもインパクトを与える。1984年にアルバム「玉姫様」でソロデビュー。女優としても活躍し、映画「釣りバカ日誌(1~7)」などにも出演。2020年からYouTubeにて「戸川純の人生相談」を不定期で配信。

著作に『戸川純全歌詞解説集――疾風怒濤ときどき晴れ』『戸川純エッセー集 ピーポー&メー』などがある。

 

【トーク】村上春樹さん「音楽とデザインの幸福なコラボレーション」

村上春樹さんが、愛蔵するデヴィッド・ストーン・マーティンがデザインしたレコードに囲まれて、ジャズを語ります。聞き手は村井康司さん。

 
ジャズの黄金時代に、数々のすぐれたレコード・ジャケットのデザインを手がけた伝説的アーティスト、デヴィッド・ストーン・マーティン(1913-1992)。
彼がデザインするレコードを長年にわたって愛惜し蒐集してきた村上さんが、自らが所有するレコードを紹介する『デヴィッド・スコット・マーティンの素晴らしい世界』が出版されました。

「手にとって眺めているだけで、なんだか人生で少しばかり得をしたような気がしてくる」
という美しいレコード・ジャケットの数々が展示された会場で、村上さんが選んだ9曲を聴きながらジャズを語るギャラリートークが開催されました(5月17日、早稲田大学国際文学館)。祝祭的な気分に満ちたイベントの模様を誌上再録しました。

 

『文學界』8月号の主な内容 〔敬称略〕

【文学フリマ東京38・ルポ】児玉雨子/ニシダ
児玉雨子 書かれるもの、作られるもの、販売されるもの、やがて読まれるか、あるいは読まれないもの。
ニシダ  わたしの地獄と文学フリマ

【創作】
奥泉光「寶井俊慶」
霊木に埋もれた仏を彫り出す名手にして、張型作者!? 私は知られざる仏師の足どりを追う

角田光代「星ひとつ」
父から継いだすずらん食堂も今は閑古鳥。食事中もスマホから目をあげない客たちに、文紀はつい……

【『わたしたちの担うもの』邦訳記念】
インタビュー アマンダ・ゴーマン「詩人は物事の核心(ハート)を記録する」
詩 「わたしたちの名は」「エセックスI」
解説 鴻巣友季子「二重写しで浮かびあがる壮絶な道のり」

【講演】
高橋睦郎「日本 平安時代 源氏物語 そして歌」

【書評エッセイ】
乗代雄介「過ぎ去り、語りは届く――『日本蒙昧前史』論」

【リレーエッセイ 身体を記す】
第7回 小池水音「私たちの喉」

【連載】
渡辺祐真「世界文学の大冒険」第2回

【今月のエッセイ】
松永K三蔵/小針智意子/根本知

【窓辺より】
小澤身和子/間宮改衣/豊永浩平

【詩歌】
柳原恵津子

【強力連載陣】又吉直樹/松浦寿輝/松尾スズキ/江南亜美子/東畑開人/千葉雄喜 ほか

【文學界図書室】

 

文學界2024年8月号 村上春樹/奥泉光/角田光代/戸川純/アマンダ・ゴーマン
文學界 (編集)

【創作】
戸川純「狂女、純情す」
妹が亡くなり、マスコミから追われ、男と出会った。それは修羅の始まりでもあったーー戸川純、初小説
【インタビュー】
戸川純「獰猛な生への執着」(聞き手=前田隆弘)

 


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