本のページ

SINCE 1991

若き藤原定家が名歌の絡んだ五つの謎を解く! 羽生飛鳥さん『歌人探偵定家』が刊行

「小倉百人一首」の名歌に絡む五つの事件に若き藤原定家が挑む、羽生飛鳥さん著『歌人探偵定家 百人一首推理抄』が東京創元社より刊行されました。

 

殺人に利用された紫式部の和歌を守るため、藤原道長の子孫・藤原定家が謎に挑む!

本書は、「小倉百人一首」に選出された和歌を事件解決の手掛かりに、若き藤原定家が名歌の絡んだ五つの謎を解く連作ミステリです。

 
【あらすじ】

「紫式部の和歌を屍に添えて汚す者は許せん。下手人を突き止める!」

1186年。平家一門の生き残りである、亡き平頼盛の長男・保盛はある日、都の松木立で女のバラバラ死体が発見された現場に遭遇する。
生首には紫式部の和歌「めぐりあひて 見しやそれとも わかぬまに 雲隠れにし 夜半(よは)の月かな」が書かれた札が針で留められ、野次馬達はその惨状から鬼の仕業だと恐れていた。

 
そこに現れた、保盛の友人で和歌を愛してやまない青年歌人・藤原定家は「屍に添えて和歌を汚す者は許せん」と憤慨。死体を検分する能力のある保盛を巻きこみ、事件解決に乗り出す!

後に『小倉百人一首』に選出された和歌の絡む五つの謎を、異色のバディが解く連作ミステリ。

 
《目次》
「一 くもがくれにし よはのつきかな」
「二 かこちがほなる わがなみだかな」
「三 からくれなゐに みづくくるとは」
「四 もみぢのにしき かみのまにまに」
「五 しのぶることの よわりもぞする」

 

著者プロフィール

羽生飛鳥(はにゅう・あすか)さんは、1982年生まれ、神奈川県出身。上智大学卒業。2018年「屍実盛(かばねさねもり)」で第15回ミステリーズ!新人賞を受賞。2021年同作を収録した『蝶として死す 平家物語推理抄』でデビュー。同年、同作は第4回細谷正充賞を受賞した。

他の著作に『揺籃の都 平家物語推理抄』『『吾妻鏡』にみる ここがヘンだよ!鎌倉武士』がある。また、「齊藤飛鳥」名義で児童文学作家としても活躍している。

 

 
【関連】
試し読み|歌人探偵定家 百人一首推理抄

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です