福田和代さん〈一人と一匹が謎に迫る〉近未来クライシス・ノベル『繭の季節が始まる』が文庫化
クライシス・ノベルの名手による「非接触時代」のクライシス・ノベル連作集、福田和代さん著『繭の季節が始まる』が文庫化され、光文社文庫より刊行されました。
外出禁止令下の街なかで、今日もなぜか事件が起こる
【あらすじ】
次々と現れる新型ウイルスに対抗するため、政府が定める期間、外出を禁じられ「巣ごもり」を強制される《繭》の仕組みができた日本――。
しかし警察官の水瀬アキオは、仕事柄、《繭》の外に出なくてはならない。
ある日、アキオは、相棒のAI搭載の猫型警察ロボ・咲良とパトロール中に、無許可で外に出ている犬を見つける。首輪のデータから飼い主の家を訪ねると、死体が発見され……。
外出禁止下でもなぜか事件が起こる街で、一人と一匹が謎に迫る話題の近未来クライシス・ノベル連作集。
《目次》
第一話 逃げた犬と正しい《繭》の入り方
第二話 止まらないビスケットと誰もいない工場
第三話 消えた警察官と消えない罪
第四話 猫の手は借りられない
第五話 引きこもる男と正しい《繭》の終わらせ方
終 章
著者プロフィール
福田和代(ふくだ・かずよ)さんは、1967年生まれ。兵庫県神戸市出身。神戸大学工学部卒業後、システムエンジニアとなる。2007年、航空謀略サスペンス『ヴィズ・ゼロ』でデビューするなり大型新人として脚光を浴び、次いで首都大停電の悪夢を描いた2008年の『TOKYO BLACKOUT』でいっそう評価が高まった。
クライシスサスペンスやミステリー、警察小説のほか、航空自衛隊の楽隊を描くなど多彩な作品を発表。堅実な取材に立脚した豊かな物語の構成に定評がある。
★公式サイト:http://www.fukudakazuyo.com/
★公式ブログ:http://d.hatena.ne.jp/Fukuda_Kazuyo/
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