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高倉健さん没後10年企画! 小田貴月さん『高倉健の愛した食卓』が刊行

小田貴月さんによる『高倉健の愛した食卓』が文藝春秋より刊行されました。

 

高倉健さんの俳優人生を支えた日々の料理約200品を完全再現

本書は、高倉健さんに17年寄り添ったパートナーの小田貴月さんによる、健さんが生前召し上がっていた家庭料理を紹介するフォトエッセイ集です。

 
健さんは、貴月さんと出会う前は、「100%外食、足りない分はサプリメントで補う」という食生活。そんな生活から、100%お家で食べるという生活に変わりました。

毎日の食事だけでなく、夜食やスイーツまで全て手作り。「一日中キッチンにいるような生活でした」と貴月さん。

 
朝昼兼用のブランチでは、サラダだけでも5種類、肉まんやピザ、太巻き、お稲荷さんと、旬の彩り豊かな食材や果物をたっぷりと摂り入れ、和食、洋食、中華、フレンチ、イタリアンとバラエティに富んだ献立となっています。

食卓に出すものは、あたたかいものか常温のもの、魚料理とアルコールはNG。お肉が大好きで、毎日必ず豆腐を召し上がっていました。とにかく健康で、太らないよう、体力と気力を万全にしておく。「鉄道員」に主演する前と後とでは映画で観る健さんの顔色ツヤが全く違うというくらい、俳優業に専念できる環境を整えるための食事を、真心をこめて作られていることが伝わってきます。

 
お二人が共に食べたおよそ13,000食の中からメニューを選び、四季折々の食材を使い、料理した234品を紹介。健さんが生前愛用していた食器や思い出の品も紹介。幼少期の食の思い出や、出演作にまつわるエピソードを織り交ぜながら、お家ごはんを楽しんでいる様子は、スクリーンの中の高倉健さんのイメージとは180度違うことにも気がつかされます。

 
約1年かけて料理を作り、自然光の中、自宅で撮影した料理とともに、健さんの食にまつわるエピソード満載の心和む一冊です。

 

担当編集者より

小田貴月さんの前著「高倉健、最期の季節」に出てくる、ご自宅の料理の数々に、「実物が見たい!」というリクエストに応えていただき実現したのが本書です。
「今日は何?」と貴月さんに出かけるときに必ず訊く健さん。
「これ食べたいなあ」とテレビに出てきた料理を見て、作ってほしいという健さん。そしてそれに応えて料理を作る貴月さん。お二人の阿吽の呼吸ともいうべき、穏やかであたたかな日常を感じるのです。
季節の野菜や果物もたくさん出てきます。なかなか手に入らないようなものも出てきますが、貴月さんによるとほとんどの食材は近所のスーパーで買ってきたものだそうです。
貴月さんは、料理の撮影が終わるたびにiPhoneから写真を送ってきてくれました。お腹が空いているときに届く写真は目の毒でもあり、美しいお料理写真は眼福でもありました。
健さんが元気で健康に過ごせるようにと心をこめて作られたお料理に、思わずにっこりとほほえんでしまいます。

 

本書の目次

いただきます ~ はじめに

第1章 ブランチ おいしいを感じられる幸せ

第2章 小鉢・副菜 まいにち楽しく一生懸命

第3章 主菜 「美味しいね」がききたくて

第4章 しめの一品 最後に食べたいもの

第5章 正月料理 新たな年のはじまり

第6章 ドリンク&スイーツ 懐かしいティータイムの思い出

第7章 夜食 なんという贅沢

第8章 おひとりご飯 とにかくシンプルに

ごちそうさまでした ~ おわりに

掲載料理の紹介(一部)

掲載料理の紹介(一部)

 

著者プロフィール

小田貴月(おだ・たか)さんは、1964年生まれ、東京都出身。女優を経て、海外ホテルを紹介する番組のディレクター、プロデューサーとして30ケ国以上を巡る。1996年、香港で高倉健さんと出会う。2013年、高倉健さんの養女に。現在、高倉プロモーション代表取締役。

著書に『HOTEL』(近代映画社)、『金のホテル銀のホテル』(朝日文庫)、『スウィートルーム』(大栄出版)、『高倉健の想いがつないだ人々の証言「私の八月十五日」』(今人舎)、『高倉健、その愛。』(文春文庫)、『高倉健の美学』『高倉健、最後の季節。』(文藝春秋)など。

 

高倉健の愛した食卓
小田 貴月 (著)

 


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