本のページ

SINCE 1991

酉島伝法さん「第40回日本SF大賞」受賞作『宿借りの星』が文庫化 著者による挿絵50点+文庫版特別描き下ろしイラスト入り

2020年に第40回日本SF大賞を受賞した、酉島伝法さんの初長編小説『宿借りの星』が文庫化され、創元SF文庫より刊行されました。著者による挿絵50点および文庫版特別描き下ろしイラストを収録。

 

故郷を追放された主人公、異種蘇俱の道連れとともに危険な旅に出る――。

独特の造語や緻密な挿絵に彩られた小説作品が高い人気を得ている酉島伝法(とりしま・でんぽう)さん。2019年に刊行され、第40回日本SF大賞を受賞した酉島さんの初長編『宿借りの星』が、このたび文庫化されました。

 
主人公のマガンダラは、幼馴染を殺めてしまった咎で祖国を追い出され、流刑に処されてしまいます。飢えと渇きで朦朧とするなか、出会ったのは捕食対象の種族であるマナーゾ。しかしふたりはとある出来事から仲間となり、一緒に旅をすることになりました。その道中でマガンダラとマナーゾは、この惑星を脅かす恐ろしい企みを知り……。

 
文庫版のためにアップデートされた50点の挿絵に加え、巻末には文庫版特別付録として登場するすべての種族のイラストも収録しています。また、装画は今回も著者の酉島さんがみずから手掛けました。
異種族たちの壮大な冒険を、文章と絵で存分に味わってください。

 
【あらすじ】

その惑星では、かつて人類を滅ぼした異形の殺戮生物たちが、国を築いて暮らしていた。幼馴染を殺害して祖国を追われたマガンダラは、放浪の旅の途中で、滅ぼしたはずの“人間”たちによる恐ろしい企みを知る。それは惑星の運命を揺るがしかねないものだった。マガンダラは異種族の道連れとともに、戻れば即処刑と言い渡された祖国への潜入を試みる。日本SF大賞受賞作、文庫化。解説=円城塔

 

著者プロフィール

酉島伝法(とりしま・でんぽう)さんは、1970年生まれ、大阪府出身。2011年「皆勤の徒」で第2回創元SF短編賞を受賞。同作を表題作とした短編集は書籍デビュー作ながら第34回日本SF大賞を受賞。2018年には英訳版が、2021年には仏訳版が刊行され話題となる。2020年、初長編『宿借りの星』で第40回日本SF大賞を受賞した。

著書に『るん(笑)』『金星の蟲』『奏で手のヌフレツン』、『旅書簡集 ゆきあってしあさって』(高山羽根子さん・倉田タカシさんと共著)等。
近刊に『奏で手のヌフレツン』がある。

★ブログ:http://blog.goo.ne.jp/torishima_denpo

 

宿借りの星 (創元SF文庫)
酉島 伝法 (著)

第40回日本SF大賞受賞作

故郷を追放された主人公。
異種蘇倶の道連れとともに危険な旅へ出る。
著者による挿絵50点+全種蘇倶イラスト入り

挿絵:酉島伝法
装画:酉島伝法/装幀:東京創元社装幀室

 
【関連】
試し読み|宿借りの星

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です