本のページ

SINCE 1991

英米ミステリ翻訳家パク・サノさん初の長編小説『君をさがして』が刊行

日之出出版は、韓国の著名な英米ミステリー文学翻訳家パク・サノさんがその豊富な翻訳経験をもとに描いた初の長編小説『君をさがして』(訳:柳美佐さん)をマガジンハウスより刊行しました。巧みに織りなされた複雑な人間関係と、驚きのどんでん返しが次々と繰り広げられる、息を呑むような展開が魅力のミステリー小説です。

 

韓流恋愛小説×ミステリー!

本作は、淡い恋心を抱く学生ソヌと、その心の中にずっと生き続ける女性アランを巡る物語です。アランが突如失踪し、10年以上が経過した今もなお彼女を探し続けるソヌの前に、アランに酷似した女性ジアが現れます。ジアの登場により、ソヌ、アランの娘ヨヌ、そしてアランの姉アナンの過去の記憶が交錯し、物語は急展開を迎えます。複雑に絡み合う人間模様と、ページをめくる手が止まらないスピード感、そしてラストに待ち受ける予測不能な真実が、読者を圧倒します。

 
【あらすじ】

魅力的な女性アランに淡い恋心を抱く学生ソヌ。
ある日、アランは娘ヨヌをのこし、忽然と姿を消してしまう。
アランが失踪してから10年以上が経過するもアランの行方を追い続けるソヌのもとに、アランそっくりな女性ジアが現れるが…。

ソヌ、アランの娘ヨヌ、そしてアランの姉アナン。
それぞれの思いと過去の記憶とが複雑に絡み合い、徐々に真相が明らかになっていく…。
互いの思いが交錯する複雑な人間模様、ラストに向かってスピード感を増していく展開、そしてどんでん返しの連続が小気味良い韓国発マルチアングルミステリー!

「アラン、いったいどこにいるの」
「ママ、ママ、ママ、どこなの?」
「アラン、どうして君がそこにいるんだ!」

 
作者の作品を読み、装画を担当した遠田志帆さんが『君をさがして』発売にあたり推薦文を寄せています。

「章ごとに時空が変化する展開に惹きこまれ、
部ごとに主人公が代わり謎が明かされていく物語、
無我夢中で読みました!」
──装画家 遠田志帆

 

著者プロフィール

 
■パク・サノさん

英韓翻訳者、エッセイスト、インタビュアー。推理小説やYA小説など、ジャンルを越えて執筆する小説家でもある。

著書に『単語の裏切り』(2017)、『某翻訳家の日常』(共著、2018)、『大人にも大人が必要だ』(2018)、『思ったよりうまく生きている』(2020)、『私たちは今、サマー』(共著、2022)、『小説の使い道』(2023)、『今日もジョイフルに!』(2024)、『そのまま生きても大丈夫』(共著、2024)、『肯定の言葉たち』(2024)などがある(全て未邦訳)。

韓訳書にマックス・ブルックス著『WORLD WAR Z』、トム・ロブ・スミス著『Child44』、オースティン・ライト著『Tony and Susan』、ニック・ドルナソ著『Sabrina』、アリス・オズマン著『HEARTSTOPPER』シリーズを含む小説やグラフィックノベルなど100冊以上。

 
■訳:柳美佐(りゅう・みさ)さん

韓日翻訳者。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程単位取得退学。第6回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」で最優秀賞を受賞。

訳書に金薫著『火葬』(クオン、2023)、パク・キスク著『図書館は生きている』(原書房、2023)等。

 

君をさがして
パク・サノ (著), 柳美佐 (翻訳)

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です