凄惨なペットビジネスの実態を暴く!単行本から約100ページの大幅な加筆・修正を行った完全版『猫を救うのは誰か ペットビジネスの「奴隷」たち』が刊行
朝日新聞記者・太田匡彦さんが凄惨なペットビジネスの実態を暴く『猫を救うのは誰か ペットビジネスの「奴隷」たち』が朝日文庫より刊行されました。
坂上忍さん称賛! 単行本から約100ページの大幅な加筆、修正を行った完全版
本書は、2019年に刊行された『「奴隷」になった犬、そして猫』(朝日新聞出版)を約100ページの大幅な加筆、修正のうえ文庫化したものです、文庫解説は坂上忍さんが担当。
足かけ17年取材を続けてきた記者によって、凄惨なペットビジネスの実態が暴かれています。
繁殖から小売りまでの流通過程では、毎年、少なくとも2万5千匹前後の命が失われています。人の都合で無理な繁殖、病を招く交配、幼くても出荷、「不良在庫」を引き取る闇商売……。「かわいい」の裏側で、ペットビジネスの「奴隷」となっている犬や猫たちがいる、この凄惨な実態を、丁寧な取材が暴きます。
坂上さんが「教科書レベル」だと称賛する本書は、ペットを飼っている方だけでなく、これから飼いたいと思っている方、動物が好きな方にもおススメの一冊です。「かわいい」の裏側で、いつの間にか「買うもの」になった猫たちが、そして犬たちが「奴隷」のように扱われているペットビジネスの現実を、ぜひ知って下さい。
★〔解説記事〕坂上忍が信頼できると感じた記者の「怒り」 犬や猫が“奴隷”になるペットビジネスの凄惨な闇を暴く
https://dot.asahi.com/articles/-/233138
【本書の内容】
猫は蛍光灯を1日12時間以上あてると、年3回は産める──。人の都合で無理な繁殖、病を招く交配、幼くても出荷、「不良在庫」を引き取る闇商売……。「かわいい」の裏側でビジネスの「奴隷」となる犬や猫たち。凄惨な実態を、信念の取材が暴く。
本書の目次
文庫版まえがき
第1章 猫ブームの裏側、猫「増産」が生む悲劇
第2章 「家族」はどこから来たのか、巨大化するペットビジネス
第3章 12年改正、あいまい規制が犬猫たちの「地獄」を生む
第4章 19年改正、8週齢規制ついに実現
第5章 数値規制をめぐる闘い
第6章 アニマル桃太郎事件から、5度目の法改正へ
終章 幸せになった猫
文庫版あとがき
解説 坂上 忍
著者プロフィール
太田匡彦(おおた・まさひこ)さんは、1976年生まれ、東京都出身。朝日新聞記者。東京大学文学部卒業。2001年朝日新聞社入社。経済部記者として流通業界などの取材を担当した後、AERA編集部在籍時にペット流通の取材をはじめる。専門記者として特別報道部に所属し、2021年から文化部。
著書に『犬を殺すのは誰か ペット流通の闇』『「奴隷」になった犬、そして猫』、共著に『動物のいのちを考える』『岐路に立つ「動物園大国」』など。
![]() | 猫を救うのは誰か ペットビジネスの「奴隷」たち (朝日文庫) 太田 匡彦 (著) 太田さんが執筆されたこの本には、 |
【関連】
▼坂上忍が信頼できると感じた記者の「怒り」 犬や猫が“奴隷”になるペットビジネスの凄惨な闇を暴く | 概要 | AERA dot. (アエラドット)
◆カレー沢薫さん『女って何だ?コミュ障の私が考えてみた』が文庫化 中年になった境地を綴った書下ろしを追加 | 本のページ
◆猫が教えてくれた「ただ、いるだけ」の価値――『猫社会学、はじめます』が刊行 | 本のページ
◆「クマのプー太郎」著者・中川いさみさんエッセイ漫画『コロコロ毛玉日記』が刊行 | 本のページ
◆世界と日本の名著をコミカライズする「KADOKAWA Masterpiece Comics」創刊! 第1弾はポール・ギャリコ×沙嶋カタナさん『猫語の教科書』 | 本のページ