民意を作るのはたった0.2%のユーザだった!『「ネット世論」の社会学 データ分析が解き明かす「偏り」の正体』が刊行
ネット世論の構造や実態を定量的なデータ分析に基づいて明らかにした、谷原つかささん著『「ネット世論」の社会学 データ分析が解き明かす「偏り」の正体』がNHK出版より刊行されました。
国政選挙・首長選挙から旧ジャニーズ事務所問題までを徹底解剖
テレビの報道番組では「ネットの声」を紹介することが日常茶飯となり、政府や政治家もソーシャルメディア上の評判を気にせずにはいられません。
しかし、ネット上で多数派に見える意見や大きな広がりを見せた運動は、必ずしも実際の支持率や選挙結果と相関しているわけではありません。この乖離は、なぜ、どのように生まれるのでしょうか?
本書は、実際に行われた国政選挙や大阪府知事選に関して、X(旧twitter)の膨大なポストを取得。思い込みや偏見を排した定量的なデータ分析に基づき、日本におけるネット世論の構造を明らかにします。
本書の構成
はじめに
第1章 「偏り」はなぜ生まれるのか ネット世論の構造
第2章 データが示す実態 ネット世論の分布
第3章 なぜ少数派の意見が大きく見えるのか ネット世論の正体
第4章 ソーシャルメディアは社会を変え得るか ネット世論の希望
第5章 フェイクニュース時代の歩き方 ネット世論と向き合う
あとがき
著者プロフィール
谷原つかさ(たにはら・つかさ)さんは、1986年生まれ。立命館大学産業社会学部准教授。国際大学GLOCOM客員研究員。専門は計量社会学、メディア・コミュニケーション論。東京大学経済学部卒業。中央官庁勤務を経て、2022年慶應義塾大学大学院社会学研究科より博士号(社会学)を取得。2018年関西社会学会大会奨励賞を受賞。
著書に『〈サラリーマン〉のメディア史』(慶應義塾大学出版会)、『消費と労働の文化社会学』(共著、ナカニシヤ出版)など。
![]() | 「ネット世論」の社会学: データ分析が解き明かす「偏り」の正体 (NHK出版新書) 谷原 つかさ (著) 「民意」を作るのは、わずか0.2%のユーザだった! ネット上で多数派に見える意見は、必ずしも実際の支持率や選挙結果とは相関しない。SNS時代の「常識」にも思えるこの乖離は、なぜ、どのように生まれるのか? 思い込みや偏見を排した定量的なデータ分析に基づき、日本における「ネット世論」の構造や実態を明らかにする。国政選挙・首長選挙から、旧ジャニーズ事務所性加害問題までを徹底解剖した快著! |
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