【第2回創元ミステリ短編賞】歳内沙都さん「桜越しに空を撮る」が受賞
東京創元社は8月9日、「第2回創元ミステリ短編賞」(旧・ミステリーズ!新人賞)の結果を発表しました。
第2回創元ミステリ短編賞が決定!
今回の創元ミステリ短編賞には令和6年3月31日の締め切りまでに496作品の応募があり、同年5月下旬に行われた1次選考の結果、48作品が通過しました。また、6月下旬に行われた2次選考の結果34作品が通過し、7月上旬に行われた3次選考の結果、5作品が最終候補作品に決定しました。
そして、8月6日に大倉崇裕さん、北村薫さん、辻堂ゆめさんの3選考委員により最終選考会がおこなわれ、次の通り受賞作品が決定しました。
<第2回創元ミステリ短編賞 受賞作品>
歳内沙都(さいうち・さと)さん
「桜越しに空を撮る」
受賞者の歳内沙都さんは、1993年生まれ、京都府出身。大阪府在住。龍谷大学卒業。現在は会社員。
受賞作および選考経過等の詳細は10月刊行の『紙魚の手帖 vol.19』に掲載されます。また、朗読音源化したものが「kikubon(キクボン)」にて配信されます。
なお、最終選考作品は以下の5作品でした。
【最終候補作品】
◎星井小禽さん「打上花火」
◎明日海あきらさん「ランドセルをめぐるギリギリの冒険」
◎歳内沙都さん「桜越しに空を撮る」
◎夏生季々目さん「統括部長奪還計画」
◎川満尚輝さん「浅き眠りの果て」
創元ミステリ短編賞について
創元ミステリ短編賞は、東京創元社が主催する短編ミステリの公募の文学賞です。ミステリ界に新風を吹き込む、意気込みに溢れた推理短編の書き手の発掘を目的としています。2022年度までは「ミステリーズ!新人賞」と呼称されていましたが、2023年度より現在の名称に変更されました。
なお、受賞者には正賞として懐中時計が、賞金として30万円が贈呈されます。
【関連】
▼創元ミステリ短編賞 | 東京創元社
◆松田いりのさん「第61回文藝賞」受賞作『ハイパーたいくつ』が刊行 俳優・仲野太賀さんとの会話から生まれた衝撃作 | 本のページ
◆掟か、国か? 「夜の写本師」乾石智子さんファンタジー大作『月影の乙女』が刊行 | 本のページ
◆宇佐美まことさん〈慟哭と郷愁〉のミステリ『その時鐘は鳴り響く』が刊行 | 本のページ
◆大沢在昌さんの新たなる刑事小説シリーズ『夜刑事(ヨルデカ)』が刊行 | 本のページ