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星月渉さん「創作大賞」W受賞作を書籍化『私の死体を探してください。』が刊行

応募総数33,981件の日本最大級の創作コンテスト、note「創作大賞2023」で光文社文芸編集部賞とテレビ東京映像化賞をW受賞した、星月渉さんの小説が改稿を重ねて、『私の死体を探してください。』として光文社より刊行されました。

 

失踪したミステリー作家が遺した最後の謎……暴走する暴露ブログの先にあるのは、破滅か、救済か?

ブログで自死をほのめかし「私の死体を探してください。」という文章を残して消息を絶ったベストセラー作家・森林麻美。担当編集者の池上は、新作原稿と人気シリーズのプロットを手に入れるため麻美を探すが、その後も麻美のブログの更新は続き、さまざまな秘密が次々に暴露されていく。ブログの内容に翻弄されていく関係者たち。果たして麻美の目的は――?そして麻美は本当に死んでいるのか――?

 
<光文社 担当編集・永島大さんのコメント>

社内での最終選考会、星月渉さんの作品がずば抜けて面白く、一瞬で満場一致の結論が出ました。とにかく展開が早く、次は何が起こるだろうとどんどん先を読まされてしまう感覚。クズとしかいいようのないキャラクターなのに妙に愛着が湧いてしまう人物造形の巧さ。読者を楽しませることを最優先に、そのためのテクニックを持った書き手だと感じました。しかし、WEB小説では利点だった展開の速さが、単行本化にあたっては書き込み不足で物足りなく感じる部分も多く、その点をご相談しました。重要なポイントとなる作中作(主人公の作家が書いた小説)をプロットから見直し、質、量ともに大幅に改稿したことで、登場人物たちの心情がより深く描かれ、作品全体の読みごたえが数段アップしました。noteで読んでいた読者もどのように変わったか、ぜひもう一度楽しんでもらえればと思います。

 

著者・星月渉さんのコメント

noteは時々エッセイを投稿する程度で長編小説を掲載したことはありませんでした。創作大賞の告知を見かけて、どうしようか迷っていたところ、たまたまそんな私のX(Twitter)での呟きにnoteの運営さまが長編小説の投稿方法をリプライで教えて下さったことに背中を押されるように応募しました。受賞は嬉しい驚きでした。

 
「死んだ妻のブログの更新が止まらない」死人に口なしどころか死人に拡散力のある大きな口がついていたら?

 
そんなところから麻美さん以外の登場人物と同じように読者さまを翻弄できたら、とストーリーを膨らませていきました。ぜひ最後まで読んでこのお話の真相にたどり着いていただきたいです。よろしくお願い致します。

 

著者プロフィール

星月渉(ほしづき・わたる)さんは、岡山県津山市出身。兵庫県姫路市在住。小説投稿サイト「エブリスタ」を中心にWEB小説を多数投稿。2017年『三毛猫カフェトリコロール』で作家デビュー。

2019年『ヴンダーカンマー』で第1回エブリスタ×竹書房最怖小説大賞を受賞。2023年、本作『私の死体を探してください。』でnote主催の創作大賞2023光文社文芸編集部賞とテレビ東京映像化賞をW受賞した。

★note:https://note.com/hoshizukiwataru/
★X:https://x.com/hoshizuki0

 

私の死体を探してください。
星月渉 (著)

note創作大賞W受賞でドラマ化決定のノンストップスリラー。

 
【関連】
私の死体を探してください。(13話まで試し読み公開中)|星月渉|note

 


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