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人は本当に変われるのか? 藤井誠二さん『贖罪 殺人は償えるのか』が刊行

ノンフィクションライター藤井誠二さん著『贖罪 殺人は償えるのか』が集英社新書より刊行されました。

 

ある日、獄中から届いた手紙――人を殺めた受刑者が己の罪と向き合い、ノンフィクションライターに問いかける「償い」「謝罪」「反省」「更生」

少年犯罪を取材してきたノンフィクションライターの著者のもとへ、ある日、見知らぬ人物から手紙が届きました。それは何の罪もない人の命を奪った、長期受刑者からの手紙でした。

 
加害者は己の罪と向き合い、問いを投げかけます。「償い」「謝罪」「反省」「更生」「贖罪」――。

加害者には国家から受ける罰とは別に、それ以上に大切で、行わなければならないことがあるのではないか。著者とのやりとりからは、現在の裁判・法制度の問題点も浮かび上がってきます。

さまざまな矛盾と答えのない問いの狭間で、本書は「贖罪」をめぐって二人が考え続けた記録です。

 

本書の構成

はじめに 加害者からの手紙

第一章 獣

第二章 祈り

第三章 夢

第四章 償い

第五章 贖罪

おわりに 受刑者に被害者や被害者遺族の声を交わらせるということ

 

著者プロフィール

藤井誠二(ふじい・せいじ)さんは、1965年生まれ、愛知県出身。ノンフィクションライター。少年犯罪について長年にわたって取材・執筆活動をしている。

著書に『人を殺してみたかった―愛知県豊川市主婦殺人事件』『少年に奪われた人生―犯罪被害者遺族の闘い』『殺された側の論理―犯罪被害者遺族が望む「罰」と「権利」』『黙秘の壁―名古屋・漫画喫茶女性従業員はなぜ死んだのか』、共著に『死刑のある国ニッポン』(森達也さんとの対談)など多数。

 

 


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