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面白くてタメになる「故事・ことわざ」読み方指南の書『中国古典の生かし方』が刊行

面白くてタメになる「故事・ことわざ」読み方指南の書、湯浅邦弘さん著『中国古典の生かし方 仕事と人生の質を高める60の名言』がNHK出版より刊行されました。

 

仕事と人生の特効薬に!

オンライン会議で知る自分の姿「うわあ。イヤな癖あるな…」――そんな時こそ『孫子』のこの言葉「彼を知り己を知れば、百戦殆(あや)うからず」。

仕事のヒントが欲しいとき、人生の歩き方に迷ったときは、中国二大組織論の『孫子』と『貞観政要』、中国二大処世訓の『菜根譚』と『呻吟語』が役に立ちます。

 
ユーモアセンス抜群の中国古典研究者・湯浅邦弘さんが自らの生活に結びつけながら解説する、タメになる「故事・ことわざ」の読み方指南の書です。

 
<本書「はじめに」より>

漢字・漢文には人類の英智が凝縮されている。そのことは分かっていても、いざ漢文を読もうとすると、ページをめくる手が止まってしまう。漢文教科書にあった難解な返り点を悪夢のように思い出す。こういう方は多いのではなかろうか。

確かに、ハードルは高い。しかし、漢文世界の入り口で引き返してしまうのは、いかにも惜しい。何とかその魅力をお伝えできないか。豊かな文化の森に足を進めていただけないか。そこで本書では、平易なエッセイによって四つの古典の精華(せいか)を抽出してみることとした。

職場や家庭の中で誰もが体験するような出来事を通して、どのように漢文の教えが役立つのか。それを感じていただければ幸いである。

 

本書の構成

はじめに

前編 仕事や組織活動でのヒントが欲しいときに――『孫子』×『貞観政要』より
 序、二冊を併読する面白さ
 一、算多きものは勝つ
 二、彼を知り己を知る
 三、人こそ城
 四、水の如く勝ちを取る
 五、逃げる美学

後編 人生の歩き方、人との付き合い方に迷ったときに――『菜根譚』×『呻吟語』より
 序、乱世が生んだ二つの処世訓
 一、自分の器を磨く
 二、人間関係の極意
 三、ピンチと感じたとき
 四、四角と丸で生きていく
 五、人生は百年のみ

読書案内

おわりに

 

著者プロフィール

湯浅邦弘(ゆあさ・くにひろ)さんは、1957年生まれ、島根県出身。大阪大学名誉教授。大阪大学大学院文学研究科修了。博士(文学)。専攻は中国思想史。

著書に『菜根譚』『孫子・三十六計』『貞観政要』『呻吟語』(以上、角川ソフィア文庫)、『別冊NHK100分de名著 菜根譚×呻吟語』(NHK出版)など多数。

 

中国古典の生かし方: 仕事と人生の質を高める60の名言 (NHK出版新書)
湯浅 邦弘 (著)

悩んだときは、『孫子』×『貞観政要』と、『菜根譚』×『呻吟語』が役に立つ!

中国古典研究の第一人者が、『孫子』×『貞観政要』と、『菜根譚』×『呻吟語』の名言・格言を、身近なたとえを用いてわかりやすく解説する、ユーモア抜群の中国古典ガイド。
たとえば『孫子』の「彼を知り己を知れば、百戦殆(あや)うからず」。勝敗は彼我の相対的戦力差によって決まることを鋭く指摘したこの言葉は、オンライン会議時に思い出してみてはどうか。ふだん見えない自分がパソコンの画面に映る。「こんな妙な癖が自分にあったのか。今後は気を付けなければ――」。これは、他人と自分が同一画面上に配置されることではじめて自覚できることではないだろうか。
面白くてタメになる!「故事・ことわざ」の読み方指南の書である。

 


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