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人はなぜ「休むこと」に罪悪感を覚えるのか? 『「怠惰」なんて存在しない』が刊行

社会心理学者デヴォン・プライスさん著『「怠惰」なんて存在しない 終わりなき生産性競争から抜け出すための幸福論』がディスカヴァー・トゥエンティワンより刊行されました。

 

アメリカで絶賛!社会心理学者が現代人をがんじがらめにする「怠惰のウソ」を暴く

フィナンシャルタイムズ紙をはじめ、全米で絶賛された話題の本書では、私たちが無意識のうちに信じ込んでいる「怠惰=悪」という固定観念に疑問を投げかけ、現代人が抱える働き方や生き方について深く掘り下げます。

「人はそんなに働かなくていいし、価値は外からの評価で決まらないし、すべてに詳しくなくていい、すべての人を助けなくてもいい」
これが本書のメッセージです。私たちが日常で感じる罪悪感や無力感は、社会が植え付けた「怠惰のウソ」に根ざしています。

 
【破壊されるべき「3つのウソ」】

1. 人の価値は生産性で測られる。
2. 自分の限界を疑え。
3. もっとできることはあるはずだ。

 
これらの「真っ赤なウソ」に対し、本書は具体的なデータと研究結果を基に反論します。オーバーワーク、燃え尽き症候群、スマホ疲れなど、現代病とも言えるこれらの問題は、実は社会が植え付けた誤解のせいで引き起こされています。この問題から逃れるためには、怠惰の再考が必要です。

 
たとえば、

・「ネットでだらだら」は生産性向上につながる
・ただじっと座っているだけで心身が回復する
・人間は一日8時間働けるようにできていない
・知識を詰め込もうとしすぎると、かえって理解力や記憶力はダメになる

信じられるでしょうか?「怠惰=悪」ではないという思考の転換が、私たちには求められています。

 

「休むことへの罪悪感」からの脱却方法

著者は社会心理学の博士であり、長年にわたる研究と実践を通じて、私たちがどうすれば「怠惰のウソ」から抜け出し、本当の意味で幸せに生きることができるのかを提案します。

 
本書を読めば、「怠けること」の罪悪感から解放され、自分自身が価値ある人間であるという感覚をとりもどすことができます。また本書は、あなたにとっての「幸せな人生」とは何かを再考するきっかけになることでしょう。

この一冊は、多くの人々の生き方に新たな光を投げかけ、現代社会の価値観に一石を投じることでしょう。

 

本書の構成

はじめに 「自分は怠惰じゃない」と気づくまで

第1章 「怠惰のウソ」

第2章 怠惰を再考する

第3章 そんなに働かなくていい

第4章 人間の価値は業績では決まらない

第5章 すべてに詳しくなくていい

第6章 疲れる人間関係はそのままにしない

第7章 社会の「べき」を払いのける

結び 「共感」で「怠惰のウソ」を終わらせる

 

著者プロフィール

 
■デヴォン・プライスさん

社会心理学者、作家。オハイオ州立大学で心理学と政治学の学士号を取得後、シカゴ・ロヨラ大学で応用社会心理学の修士号、博士号を取得。同大学助教授として応用社会心理学とデータ・サイエンスの講義を行う。学術雑誌での論文発表と並行して一般メディアでも活躍。

近著に『Unmasking Autism: Discovering the New Faces of Neurodiversity』(未邦訳)、『Unlearning Shame: How Rejecting Self-Blame Culture Gives Us Real Power』(未邦訳)がある。パートナーのニック、チンチラのダンプ・トラックとともにシカゴ在住。

 
■訳:佐々木寛子(ささき・ひろこ)さん

大阪大学人間科学部卒業。情報誌編集者、出版社の事業責任者を経て、フリーランスに。ストックホルム大学大学院修士(ジャーナリズム)、東京都立大学大学院修士(経営学)。

訳書に『マネジャーの全仕事いつの時代も変わらない「人の上に立つ人」の常識』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)がある。

 

「怠惰」なんて存在しない 終わりなき生産性競争から抜け出すための幸福論
デヴォン・プライス (著), 佐々木 寛子 (翻訳)

フィナンシャルタイムズ紙はじめ全米各紙で絶賛!!
社会心理学者が解き明かす「怠惰」の誤解(ウソ)

いつも頑張りすぎている人に希望をくれる。もっと人間らしい、良い生き方はできるのだ。
―ニューヨーク・タイムズ ベストセラー『デジタル・ミニマリスト』『DEEP WORK 大事なことに集中する』著者カル・ニューポート

一読の価値あり。
―『フィナンシャル・タイムズ』紙

資本主義に翻弄されて疲れた人のための科学に基づく自己啓発書だ。
―『シカゴ・リーダー』紙

人はそんなに働かなくていいし、価値は外からの評価で決まらないし、すべてに詳しくなくていい、すべての人を助けなくてもいい。

「怠惰」であることに罪悪感を味わう必要はない。
なぜなら「怠惰=悪」は植え付けられた “信念” に過ぎず、しかも誤っているからだ。

本書が指摘する3つの「怠惰のウソ」
1. 人の価値は生産性で測られる。
2. 自分で限界だと思っても、信じるな。
3. もっとできることはあるはずだ。

上記が「真っ赤なウソ」だと言われて、驚いた方もいらっしゃるでしょうが、

・オーバーワークの常態化
・燃え尽き症候群、うつ病
・スマホ疲れ、SNS疲れ
・格差の拡大と競争社会の激化

が叫ばれる現代を生きる私たちの中には、薄々そう感じていた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

本書では「怠惰」にフォーカスを当て、

・どうして私たちは「怠惰」であることを恐れるのか
・「怠惰のウソ」が世界中に広まり、正当化させたからくり
・「怠惰」であることの意義
・「怠惰のウソ」から真に抜け出して幸せに生きる方法

を、社会心理学博士である著者が解説。

本書を読み終えた暁には、自分自身が価値ある人間であるという感覚を取り戻し、「怠けること」の罪悪感から抜け出して、あなたにとって「幸せな人生」とはなにか? を再考したくなることでしょう。

 


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