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朝比奈秋さん〈第171回芥川賞候補作〉『サンショウウオの四十九日』が刊行

医師で作家の朝比奈秋さんの第171回芥川賞候補作『サンショウウオの四十九日』の単行本が新潮社より刊行されました。

 

同じ身体を生きる姉妹、その驚きに満ちた普通の人生を描く、芥川賞候補作

朝比奈秋さんは2021年の林芙美子文学賞でのデビュー以降、2023年に『植物少女』で三島由紀夫賞、同年『あなたの燃える左手で』で泉鏡花文学賞と野間文芸新人賞を受賞し、6作目の小説である本作で芥川賞の候補に上がるなど、いま最も勢いのある新鋭です。

本作は、「結合双生児」という特殊な形態で出生した姉妹を主人公に、生の多様さと人生の普遍を、医師である著者ならではの驚異の想像力で描いた衝撃的な物語です。

なお、第171回芥川賞の選考会は2024年7月17日(水)です。

 
【あらすじ】

周りからは一人に見える。でも私のすぐ隣にいるのは別のわたし。不思議なことはなにもない。けれど姉妹は考える、隣のあなたは誰なのか? そして今これを考えているのは誰なのか――三島賞受賞作『植物少女』の衝撃再び。最も注目される作家が医師としての経験と驚異の想像力で人生の普遍を描く、世界が初めて出会う物語。

 

著者プロフィール

撮影:新潮社写真部

撮影:新潮社写真部

朝比奈秋(あさひな・あき)さんは、1981年生まれ、京都府出身。医師として勤務しながら小説を執筆し、2021年に「塩の道」で第7回林芙美子文学賞を受賞しデビュー。

2023年『植物少女』で第36回三島由紀夫賞を受賞。同年『あなたの燃える左手で』で第51回泉鏡花文学賞と第45回野間文芸新人賞を受賞。『サンショウウオの四十九日』が第171回芥川龍之介賞候補となる。

他の作品に『私の盲端』『受け手のいない祈り』など。

 

 
【関連】
試し読み | 『サンショウウオの四十九日』朝比奈秋 | 新潮社

 


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