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アガサ・クリスティの”後継者”クリスティン・ペリン〈犯人当てミステリ〉『白薔薇殺人事件』が刊行

クリスティン・ペリンさんによる犯人当てミステリ『白薔薇殺人事件』(訳:上條ひろみさん)が創元推理文庫より刊行されました。

 

「すべての印はおまえが殺されることを示している」 アンソニー・ホロヴィッツと並ぶアガサ・クリスティの後継者による犯人当てミステリ

主人公は25歳のミステリ作家のたまご、アニー。大叔母のフランシスに招かれ、彼女の住まう大きな屋敷を訪れます。フランシスは16歳のとき、占い師のマダム・ピオニー・レーンから衝撃的な未来を告げられました。

 
「おまえの未来には乾いた骨がある。おまえのゆるやかな終焉は、クイーンを片手のひらににぎったとたんにはじまる。」 「すべての印はおまえが殺されることを示している。」

 
フランシスはそれからずっと、予言を信じて生きてきました。そしてこの日――
アニーが会いに行くと、大叔母フランシスは屋敷の図書室で死んでいました。そばには数本の白薔薇の花が。

 
フランシスは予言が的中したときのため、60年以上にもわたって「調査記録」をつけていました。アニーはそれらを手がかりに、大叔母を殺した犯人をつきとめようとします。

 
殺人事件が起きてから手がかりをひとつひとつ集めていくのとは異なり、すでに殺された被害者が集めた調査記録を手がかりに犯人を探していくというスタイルのミステリで、ページをめくる一瞬一瞬も気を抜くことができない緊張感がたまらない傑作です!

 
【あらすじ】

ミステリ作家志望のアニーは、キャッスルノール村に住む大叔母を訪れた。資産家の大叔母は、16歳のとき占い師に告げられた、いつかおまえは殺されるという予言を信じつづけている。だが大叔母は屋敷の図書室で死んでおり、そばに白薔薇が落ちていた。予言が的中したときのために大叔母が約60年をかけた調査記録を手がかりに、アニーは犯人探しに挑む。犯人当てミステリの大傑作!
解説=千街晶之さん

 

著者プロフィール

 
■クリスティン・ペリンさん

アメリカのシアトル出身。書店員として数年間勤務したのち、修士号と博士号を取得するためにイギリスに移住した。現在、家族とイングランド南東部のサリー州に住んでいる。

2024年刊行の『白薔薇殺人事件』は大人向け小説のデビュー作で、WEBサイト〈The Real Book Spy〉の、「黄金時代のミステリ愛読者に薦める現代の犯人当てミステリ・ベスト20」の一冊や、バーンズ&ノーブル書店の「2024年3月の最も期待している本」などに選ばれている。

 
■訳:上條ひろみ(かみじょう・ひろみ)さん

英米文学翻訳者。おもな訳書にフルーク〈お菓子探偵ハンナ〉シリーズ、サンズ〈新ハイランド〉シリーズ、マキナニー〈ママ探偵の事件簿〉シリーズ、グリフィス『見知らぬ人』『窓辺の愛書家』など。

 

白薔薇殺人事件 (創元推理文庫)
クリスティン・ペリン (著), 上條 ひろみ (翻訳)

手がかりはすでに集められている。
殺されると予言された、被害者本人によって。
ホロヴィッツと並ぶクリスティの後継者による犯人当てミステリ!

ミステリ作家の卵であるアニーは、大叔母の住む村に招かれた。大きな屋敷に住む資産家の大叔母は、16歳のときに占い師から告げられた、いつかおまえは殺されるという予言を信じ続けており、奇妙な老婦人として知られている。アニーが屋敷に到着すると、大叔母は図書室の床に倒れて死んでいた。両手には血がついていて、そばには白薔薇が落ちていた。予言が的中したときのために大叔母が約60年をかけて調査した記録を手がかりに、アニーは犯人探しに挑む。犯人当てミステリの大傑作!

写真:六角堂DADA
装幀: 藤田知子

 


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