石井あらたさん『「山奥ニート」やってます。』を棚園正一さんがコミカライズ
2020年に発売し、2万部を超えるヒット作となった石井あらたさんのエッセイ『「山奥ニート」やってます。』がコミックになり、光文社より刊行されました。
本作を描いたのは、故・鳥山明さんとの出会いをきっかけに漫画家となり、不登校をテーマとした作品で知られる棚園正一さん。雑誌「家の光」で1年半にわたって連載し、このたび単行本となりました。
「家賃0円。生きるのに必要な分だけ稼いで暮らす。」
引きこもりのニートとなり、世界の破滅を期待していた原作者の石井あらたさんは、ネットで知り合ったニートの友人に誘われ、和歌山の限界集落に移住。紆余曲折を経て、廃校でシェアハウス生活を始めます。
近隣に住むのは高齢者ばかりで、都会とはまるで違うライフスタイル。様々な思いを抱えたニートたちとの共同生活ではぶつかることも多々ありますが、続けることで徐々に仲間が増え、いつしか”人生の心の保険”と呼べる自信を得ていたことに気付きます。
棚園正一さんは漫画を描くにあたり、舞台となる和歌山の共生舎を何度も訪れ、石井さんと打ち合わせを重ねました。エッセイ版とはまた違った山奥ニートたちの一面が見られる作品となっています。
<山奥への移住生活が話題となっている俳優の東出昌大さんの感想コメント>
「生きてりゃいい。けど、ニートだろうが『楽しく生きてる』なら最高じゃん!!!!!」
著者プロフィール
■漫画:棚園正一(たなぞの・しょういち)さん
1982年生まれ、愛知県出身。13歳のときに漫画家・鳥山明さんと出会い漫画家を目指す。2015年、自身の小・中学校時代の不登校経験を描いた漫画『学校へ行けない僕と9人の先生』(双葉社)が注目を集める。
そのほかの著書に『学校へ行けなかった僕と9人の友だち』(双葉社)、宮本亞門さん・山田ルイ53世さん・町田そのこさん・キンタロー。さんらの不登校・いじめ体験をマンガ化した『マンガで読む 学校に行きたくない君へ』(ポプラ社)など。テレビ、ラジオ、新聞などメディア出演多数。全国各所で不登校をテーマとした講演を行っている。
■原作:石井あらた(いしい・あらた)さん
1988年生まれ、愛知県出身。大学に進学するが、引きこもりとなり中退。ネットを通じて知り合ったニート仲間に誘われ、2014年3月から和歌山県の山奥に移住。ブログ等を通じて集まったニートたちと一緒に、紀伊田辺駅から車で100分、人口5人の限界集落に暮らし、2017年11月の結婚を機に山奥と町を行ったり来たりの2拠点生活に。2024年2月に山奥ニートをやめた。
著書に『「山奥ニート」やってます。』(光文社)がある。
![]() | マンガ「山奥ニート」やってます。 棚園正一 (著), 石井あらた (原著) 「生きてりゃいい。けど、ニートだろうが『楽しく生きてる』なら最高じゃん!!!!」 4刷2万部越えの人気エッセイ『「山奥ニート」やってます。』(原作:石井あらた)がコミックになりました。 働きたくないけど、生きるのに必要な分だけ稼いで暮らす。 コミカライズの作者は、『学校へ行けない僕と9人の先生』などで知られる棚園正一氏。 「町の生活に疲れたときは、よかったらきみも来てみなよ。」 【もくじ】 |
<原作>
![]() | 「山奥ニート」やってます。 石井 あらた (著) ひきこもりとなって大学を中退し、ネットを通じて知り合ったニート仲間と2014年から和歌山の山奥に移住。 ■「はじめ」により抜粋 |
◆ひそやかに奏でる想い、抱きしめた記憶――上野千鶴子さんエッセイ集『マイナーノートで』が刊行 | 本のページ
◆文筆家・僕のマリさん〈「食」と「記憶」〉を繋げるエッセイ『記憶を食む』が刊行 | 本のページ
◆友近さん初の旅行エッセイ『友近の思い立ったらひとり旅』が刊行 | 本のページ
◆黒川博行さん「第151回直木賞」受賞作を安堂維子里さんがコミカライズ!『破門』コミックス第1巻が刊行 | 本のページ