【第79回現代俳句協会賞】マブソン青眼さん『妖精女王マブの洞窟』が受賞
現代俳句協会は6月25日、第79回現代俳句協会賞の受賞作を発表しました。
第79回現代俳句協会賞が決定!
現代俳句協会は6月22日、第79回現代俳句協会賞の選考委員会を開催。2023年中に刊行された協会会員の句集の中から第一次選考(20編)を経て選出された最終候補(9編)について審査を行い、次の通り受賞作を決定しました。
<第79回現代俳句協会賞 受賞作品>
マブソン青眼(まぶそん・せいがん)さん
『妖精女王マブの洞窟』(本阿弥書店)
受賞者のマブソン青眼(本名:Laurent Mabesoone)さんは、俳人/小説家。1968年生まれ、フランス出身。1986年に交換留学生として初来日し、宇都宮高校の図書館で俳句と出合います。1999年、パリ大学日本文学科修士課程修了後、再来日。2001年、パリ大学日本文学科博士課程修了(DEA、一茶研究専攻)。22004年、早稲田大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。学術博士(近世俳諧・比較文学専攻)。2002年、第一句集『空青すぎて』で第4回宗左近俳句大賞を受賞。
選考委員は、恩田侑布子さん、清水伶さん、永瀬十悟さん、林 桂さん、渡辺誠一郎さん。表彰式は11月16日(土)午後1時より「ホテル日航奈良」にて開催の第61回現代俳句全国大会席上にて。
現代俳句協会賞について
現代俳句協会賞は、1947年に発足した現代俳句協会が同年に創設した俳句の賞です。現代俳句協会会員から協会賞に相応しいとして推薦された会員の句集のうち、最も優れた句集の作者を顕彰します。
なお、2012年度の第67回までは、協会会員から推薦を受けた会員が過去3年間の作品から50句抄を提出し、それを選考する形式でした。
また名称も、創設時は俳人・川端茅舎(かわばた・ぼうしゃ)の名を冠した「茅舎賞」としてスタートし、1954年度の第3回より現在の名称となっています。
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